おはよう

コマンドが得意で

嫌なことでも頼まれたら断れなくて

めんどくさがり屋で

最年少で甘え上手な彼は

まだ、起きてこない

天気が良く日差しの強い朝

時々家の前を通る車の音が聞こえる

のに

呆れた顔でそうttが言う

きっとttやurに頼むんだろうなとか思っていたから

予想外で思わず聞き返す

ソファから立ち上がり

リビングから出ていき

みんなの部屋へと繋がる階段を登る

ガチャッと扉を開き、ひょこっと覗くと

気持ちよさそうに寝ているyanくんが

体を揺さぶり、yanくんに声を掛けると

yanくんがのそっと身動きをする

そんなこと思ってたら

身動きしながらyanくんの手が私へと伸びてきて

私の手首をぎゅっと握る

そのまま引っ張られて

ドサッと、yanくんの上に覆いかぶさる

なにこれ、まるで…

私が押し倒してるみたい…

掴まれている手首を離そうと頑張っても

やはり女子と男子の力の差か

全く離れるような気配がない

こんなに力あったんだ

こんなにも力の差があるとは思わなかった

早く起こさないといけない

起こそうと声をかけてもびくともしないので

掴まれている手を離すために抵抗しようと思い

再度手を引っ張る

抵抗し続けていたら

バランスが崩れ

ボフッとyanくんのベッドに倒れる

そっと目の前を見たら

目の前には、yanくんの顔が

繋がっているyanくんの手が私の手首から手へとはい上がり

指を絡ませて、ぎゅっと握られる

恋人繋ぎに驚いて手に視線が集まると

さらに力が加えられる

視線を手からyanくんへと移したら

yanくんがニッと微笑んで

yanくんにそう言われて

初めて自分の顔が茹でダコみたいに熱くなっていることに気がついた

そのことに気づいたら恥ずかしくなって

さらに顔が熱くなった気がする

繋いでいる手を離されて

そっと私の頬に触れる

のぼせたかのように熱い顔に

yanくんの冷たい指先は

…心地良い…かもしれない

頬を撫でてくれていた手が

今度は私の頭へと移動して撫でる

コマンドが得意で

嫌なことでも頼まれたら断れなくて

めんどくさがり屋で

最年少で甘え上手な彼は

私の彼氏です