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井川かすみ
平常心を保とうと意識したが
かすみさんの心臓はずっとバクバクしていた
芹沢大和
男性の方がかすみさんに話しかける
芹沢大和
そう言って資格登録証明書を提示してきた
井川かすみ
前にもここに臨床心理士を名乗る人物が来たことがあった
この人も同じ用件だろうと思ったかすみさんは
井川かすみ
そう言って追い返そうとした
井川かすみ
前に来た臨床心理士はこれで引き下がったため
今回も同じ手で追い返すことを思い付いたのだ
しかし
今回の臨床心理士は引き下がらなかった
芹沢大和
井川かすみ
背筋が凍った
予想外の回答に焦りと緊張が高まっていく
そもそもなぜあすみさんではなく静さんなのか
それがわからずただただ困惑する
井川かすみ
思わず過剰に反応して声のボリュームが上がる
額からは汗が滲み
もう動揺を隠すことができなかった
井川かすみ
焦りで言葉に詰まる
芹沢大和
それでも引き下がらない男性に
井川かすみ
焦りと苛立ちが更に増していく
何とかして追い返さなければ
そう思った直後
突然、隣にいた女性が叫んだ
沢田マリカ
沢田マリカ
井川かすみ
こんな大声を出されたら近所の人に気づかれてしまう
沢田マリカ
それでも叫ぶのをやめない女性に
かすみさんは負けないくらいの大声で怒鳴った
井川かすみ
井川かすみ
そう言いかけたところで止めた
今ここに警察が来て家の中を見られたら
あの部屋の存在が明るみになる
井川かすみ
なんとしてもこの人たちを追い返さなければ
瞬時にそう判断したが
高城寛貴(所長)
更に別の男性が二人も現れ
かすみさんの焦りはピークに達していた
警察よりも何よりも義母の存在が怖かった
なんとか平気なふりをして応戦しようとしたが
井川かすみ
焦りからかうまく言葉が出てこない
高城寛貴(所長)
それでもなんとか動揺を悟られないようにと
井川かすみ
井川かすみ
わざと大きな声を出して威嚇
なんとしても追い返そうと必死だった
高城寛貴(所長)
高城寛貴(所長)
家の中の様子も気になり
チラチラと家の方を見てしまっていた
この騒ぎで静さん本人が出てきてしまうかもしれない
そんな思いが駆け巡る
沢田マリカ
少し驚いたように女性が二階の方を見ている
しかも視線の先はあの部屋の窓
よく見ると窓が少し開いていた
井川かすみ
隙間から静さんらしき人影が見える
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
そこで女性の言葉に反応した静さんが窓を閉めた
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