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殺し屋のあなたへ

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殺し屋のあなたへ

2 - 命の灯火を消さないように

♥

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2022年08月28日

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支え、支えられ

命の灯火は消さないように

生きて行こう

今日はクロノアさんと僕の出会った記念日

僕はとある場所に向かっていた

とある場所に向かう理由はクロノアさんにサプライズをする為だ

しにがみ

よし!やっとついたぁ…

僕の目的地は商店街だった

クロノアさんに内緒でケーキ等のサプライズに使うものを買うのだ

クロノアさんの好きな物は把握しているので、早めに買って帰ることにした

しにがみ

ふぅ…こんだけ買っとけばいいかな!

買い物を終え、一息つく

しにがみ

それにしても結構買ったなぁ…

しにがみ

お財布が軽くなってるのを感じる…

財布を見て、心が痛くなる

少し気分が下がったまま帰路を辿った

しにがみ

はぁ…

気分が下がっている為ため息をつく

瞬間、後ろから気配を感じる

しにがみ

…誰だ?

この感じ

殺し屋だ

殺し屋

へぇ…良く気付いたね

しにがみ

まぁこっちも殺し屋の裏方やってるんでね

殺し屋

自己紹介どうも〜

殺し屋同士が殺し合うなんて良くある事だ

ライバルが減った方が自分に依頼が回ってくる

故に殺し合うのだ

そして殺し屋は表情を変え、こう言い放った

殺し屋

さて、始めようか

そっちがその気なら僕も乗る事にした

しにがみ

殺れるものなら殺ってみな

殺し屋

その挑発…乗ったよ

しにがみ

くそっ…

戦闘力はないので逃げていた

幸い、裏方をやっていたお陰か地形は把握していた

だがそれは相手も同じな様で僕を見失う事は無く、追ってきている

しにがみ

このままだと…

確実に負ける

僕は運動神経が無い故に体力も少なく足が速い訳では無いのだ

しにがみ

まじなんで勝負挑んだんだろ…過去に戻りたい…

殺し屋

ギブアップかい?

しにがみ

んな訳。

しにがみ

あの人以外に殺される訳にはいかないものなのでね

殺し屋

その願い、叶うといいね

瞬間、僕はまた走り出した

しにがみ

ッはぁ…はぁ…ッ

しにがみ

銃じゃない事が不幸中の幸いか…

銃じゃ無かったので命はまだあるが、僕の体力はそろそろ限界に近付いていた

しにがみ

…一か八かッ!

僕は力を振り絞りとある場所へと向かった

しにがみ

着いた…ッ

目的地に着き、足を止める

ここまで来る体力があって良かった、僕はそう思うのだった

殺し屋

はぁッ…やっと止まったか…

しにがみ

僕の体力は限界なのでねッ…

しにがみ

流石に止まるさ…ッ

殺し屋

じゃあ君はここでお終いという事で

お終い?そんな事ある訳ないじゃないか

しにがみ

はは…それはどうかな?

殺し屋

まだ何かあると?

しにがみ

ここが何処だか分かるかい?

殺し屋

…ッ!?

殺し屋

成程…ここなのか…

そう、ここは僕とクロノアさんの家

今の僕達の会話を聞き、クロノアさんは助けてくれるだろう

殺し屋

殺られるより前に殺るまで!

しにがみ

クロノアさん!お願いします!

クロノア

しにがみ君は危ないなぁ…

クロノア

任せといて。

殺し屋は僕の方へと走って来る

クロノアさんはそれを狙い引き金を引く

バン…

1発の銃声が鳴り響く

目の前を見ると、殺し屋が立っていた

殺し屋

くそっ…!痛てぇな…

クロノアさんの打った弾は命は奪えなかったが殺し屋の腕に命中していた

クロノア

帰るなら今の内だ

殺し屋

流石にこの腕だと制度が鈍るし帰るとするよ…

殺し屋

家は分かったんだしそれだけでも収穫さ

そう言い残し、殺し屋は去っていった

しにがみ

クロノアさん!まじで感謝です!

クロノア

もぉ…しにがみ君は危ないなぁw

しにがみ

すみませんw

クロノア

早く家に入っちゃいな〜

しにがみ

はーい

しにがみ

あ…

家に帰るなり、僕はそう声を上げた

買ってきたケーキが潰れていたのだ

しにがみ

うわぁぁぁぁ…まじかあぁ…

クロノア

どうしたの…って…

クロノアさんは袋の中を見ると目を見開いた

ケーキが潰れてしまった事に対して気分が下がっただろうか

怒っただろうか

そんな事を考えているとクロノアさんは口を開いた

クロノア

ケーキ買ってきてくれてたの!嬉しい!

しにがみ

…え?

驚きのあまり情けない声が出てしまう

そんな答えが返ってくるとは思っていなかった

しにがみ

残念じゃ…ないんですか?

そう聞くとクロノアさんは少し笑いこう答える

クロノア

まぁケーキが潰れちゃったのは少し残念かな

クロノア

でもそれよりも買ってきてくれた事が嬉しいや!

しにがみ

やっぱりクロノアさんって殺し屋に見えないや!

クロノア

またそれ〜w

クロノア

何回も言うけど俺は殺し屋をやってます〜

そうクロノアさんが言うと僕達は笑いあった

さっきの出来事なんか忘れて

幸せな時を過ごしていた

夜になり、パーティを始める

僕達は声を揃え、こう言い放った

2人

出会った記念日!乾杯!

僕達は手に持っていた飲み物を飲み、笑った

こんな幸せはいつか消えてしまうけれど

僕は今を楽しんでいた

パーティの勢いも落ち着き、僕はクロノアさんに話しかける

しにがみ

クロノアさん

クロノア

ん?どうしたの?

いつものような返事が返ってくる

僕はクロノアさんに話し続ける

しにがみ

僕達が出会った時の事、覚えてます?

クロノア

うん。しっかりとね。

しにがみ

あの時僕はあなたへ依頼を送った

しにがみ

そしてその報酬はまだ払えてませんね

クロノア

そうだねぇ

クロノアさんは飲み物を口に運びながら話し続ける

そんなあなたに、僕は今までとは違う事を言う

しにがみ

僕を生かしてください

クロノア

クロノア

今までとは違った言葉だね

僕はあなたと過ごす為に

幸せを噛み締めるために

一言ずつしっかりと伝える

しにがみ

僕は最初『死にたがりでした』

しにがみ

それは親と空の上で今度こそ幸せになる為でした

しにがみ

でも今は…

しにがみ

今度は…

しにがみ

あなたと幸せに生きたい

少しの間、沈黙が訪れる

その沈黙をかき消す様にあなたは言葉を紡いだ

クロノア

俺はいつ最期を迎えるか分からない

クロノア

それはしにがみ君も同じ事だ

クロノア

だけどギリギリまで

クロノア

最期まで

クロノア

幸せを噛み締めよう

僕は最高の笑みを浮かべこう伝える

しにがみ

報酬、払えないですね

するとあなたも笑みを浮かべこう言った

クロノア

命を払うなんて、そんな残酷な考えを今はしてなくて安心したよ

これからも僕はクロノアさんを支えてクロノアさんに支えられて

命の灯火を消さないように注意を払いながら生きて行こう

わかめ

はい!少し時間かかってしまいましたがこれにて完結です!

わかめ

まぁ2話しか出てないんですけどね((

わかめ

ほかに話す事もないと思うので

わかめ

ばいち〜

殺し屋のあなたへ

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コメント

7

ユーザー

2話の…満足感……すごい……(語彙力)

ユーザー

面白かったです✨(๑°ㅁ°๑)✨ 機会があればまた続き書いて欲しいです( ˃ ᵕ ˂ )

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