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帰り学活が終わったあと
俺は部活がなかったから超特急で帰ってゲームをやろうと考えていたけど
由奈
修斗
修斗
えっ、あ、花崎さん
花崎さんに話しかけられた
由奈
今日一緒に帰らない？
一緒に…帰る？
俺は女子からそんなこと言われたことなかったから驚いた
そもそもこんな俺なんかと一緒に帰る女子なんていねぇと思ってたのに
これはリア充になれる前提なのでは？
俺はゲームのことなんて忘れて花崎さんと一緒に帰ることにした
由奈
修斗って部活なにやってるんだっけ？
修斗
バスケ
由奈
そっか
修斗
花崎さんは？
由奈
私は美術部
修斗
そう…
…会話が途切れた
一番最悪だぁぁ
なにか話の話題を…なんかないかなんかないか
由奈
ねぇ
修斗
…へっ、あ、はい！なに？
由奈
…ぷっ、どうしたの？
修斗
いや、別に…
由奈
私喉乾いちゃった、ジュース買っていい？
修斗
あぁ、いいよ
修斗
確かそっちの角に自販機があったはず
由奈
そうなの？ありがと
俺と花崎さんは自販機に行った
花崎さんが飲み物を買うのを待ってたら、花崎さんはニッと笑って
由奈
ねぇ、ゲームしない？
と、言ってきた
修斗
へ？ゲーム？
ゲームって…ここまで来てなにするんだろうか
そんなことを考えていた
由奈
ここでジャンケンして、負けた方が勝った人の飲み物をおごる、どう？
そういうやつ？
でも面白そうだな
修斗
いいよ、でも負けたからって遠慮なく買ってもらうからね
由奈
いいよ
修斗
ふっふっふっ、ジャンケンは得意な方なんだ…
数分後
由奈
いや～悪いね、こんな高いのおごってもらっちゃって
修斗
…い、いいのさ
俺はあんだけ言ってジャンケンに余裕で負けたことの恥ずかしさと
思わぬところで160円もの出費が出たショックで放心状態だった
修斗
あは、あははは…
由奈
うん、これ美味しい
修斗
よ、よかったね…
修斗
(このまま負けたままだとなんか気が済まないな…)
修斗
(…そうだ)
修斗
ねぇ花崎さん、またゲームしない？
由奈
また？
修斗
次は…えっと…
修斗
明日までに本の感想書いて持ってくる
修斗
一冊につき一枚書いてくるから、明日持ってきた数が多い方が勝ち、どう？
由奈
…本の感想を書けばいいの？
修斗
うん
由奈
わかった、いいよ
修斗
(ふっ…本は本でも漫画もありだからなぁぁ！)
修斗
(俺は漫画なら何回も読める)
修斗
(つまり明日までに漫画をたくさん読んで感想をてきとーに書けばいいんだよ！)
修斗
(ふっ…勝ったな)
次の日
修斗
おはよう、花崎さん
由奈
あ、おはよう修斗
修斗
感想、書いてきた？
由奈
うん
修斗
じゃ、せーので何枚書いたか言ってね
由奈
いいよ
修斗
せーのっ
修斗
26枚！
由奈
82枚！
修斗
82！？
由奈
あ、勝った
修斗
な、なんでそんなに本読む時間あるの！？
由奈
今まで読んだことがある本の感想書いてきたの
由奈
だって本の感想ならなんでもいいんでしょ？
花崎さんは意地悪に笑った
修斗
(また…負けた)
由奈
そう言えば、勝った方がなにしていいか言ってないね
由奈
じゃあここは勝った人に権利がある…ということで、私がなにしてもらうか決めるよ
修斗
ゑ
由奈
うーん、なにがいいかな？
修斗
(うぅ…なるべく簡単なの)
由奈
あ、決めた
由奈
じゃあ、この一週間
由奈
私の言うことなんでも聞いてね？
修斗
いやそれはズルいでしょっ！！
俺はつい花崎さんにツッコミを入れた
由奈
決まり～♪
でも、花崎さんは勝手に決めてしまった
花崎さんって不思議な人だな…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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