君しか見えなくて____　〜ツンデレ彼女と初めてのキス〜

- 紹介 -

・名前：い・ちゃん(でぃの) ・年齢：22歳 ・役割：主人公/SEVENTEENのメンバー ・性格：甘々すぎる

・名前：しん・○○ ・年齢：21歳 ・役割：でぃのの彼女 ・性格：ツンデレおなご

“ ねぇ、キスしてもいい？ “

雲1つない晴天の空。

もうすぐ冬に なる季節だけど、

やはり、太陽の 眼差しは暑い。

今日は、

その眼差しに 見つめられながら、

久しぶりの彼女との デートを満喫するつもり。

仕事が忙しかった分、 彼女と中々会えず、

そんな事思ってたら

月日は どんどん過ぎていき、

最後に会ったのは 半年前だっけ。

「アイドルで忙しいけど、 それでもいいなら」

という条件で 交際したものの、

愛おしい彼女に 会えないのは、

僕も寂しくなってくる。

だから･･･と言って、

仕事を休んでメンバーに 迷惑をかけるのも嫌だ。

アイドルとの付き合いって、 難しいんだ。

そう心の中で 呟いた時 ——

後ろで、 聞き覚えのある声が、

僕の脳を 鳴り響かせた。

僕は、 素早く振り返る。

やはりそこには、

黒髪ロングから 茶髪ショートになって

ちょっと幼さが増す、 僕の彼女がいたんだ。

「髪色変えた」と だけ聞いていたけど、

まさか茶髪にするなんて 思ってなかった。

凄い 親近感が増すけど、

相変わらず、彼女と 僕の心の距離は遠い。

爽やかな ツッコミをかまされ、

思わず僕は、 吹き出してしまう。

ムスッとした 顔で言う彼女に、

髪をわしゃわしゃっと してあげ、

話を切らせた。

僕の意見に、 彼女はしっかり頷く。

「あっちの方向」 と指差し、

のんびりと 歩いて行った。

- 公園 -

温かいカフェオレと僕の コーヒーを買ってきて、

彼女に差し出す。

彼女は スマホを見ながら、

手を僕の前にやる。

「悪戯してやろ」

その気持ちが 勝ってしまい、

僕は、空いている 自分の手を乗せた。

やっとスマホから 僕を見た彼女は、

この光景に驚く。

“ 久しぶりだから “。

そう言い訳したら、 許してくれるかな。

僕は、乗せている 手を恋人繋ぎにし、

彼女に顔を寄せた。

抵抗もせず 黙り切る彼女。

目の前にある 美しい顔に、

自分の心臓が、高鳴って くるのが伝わる。

今日はいいでしょ？

“ 久しぶりだからさ “。

返事が 返ってくる前に。

喋ろうと口を 開いた彼女を、

子供やその 親たちがいる中。

そっと、奪って やったんだ ——

- 初めてのキスは、” 公園 “ で。 【ディノ】 長編 -

- 終わり -