ミキ
ママー!このお人形買って
ミキの母
大切にする?
ミキ
する!する!
ミキの母
じゃー自分の妹のように大切に扱うのよ
ミキの母
それならいいわよ
ミキ
わかった!これからよろしくね!
ミキはそう言って人形を抱きしめた
数日後、、、
ミキ
ママー
ミキの母
どうしたの
ミキ
たっくんに人形のお洋服やぶられちゃったぁ
ミキの母
まぁ、貸しなさい
母は慣れた手つきで人形の服を縫って直した
ミキ
ありがとう!!
ミキの母
大事にするのよ
ミキ
うん!
その後も、泥だらけになったら洗ったり、髪の毛がとれてしまったら、縫い合わせたりなどと、母は直していった
しかしある日、、、
ミキ
ママーお人形の頭がとれちゃった、直してー
それは服を縫うよりも簡単に直せる損傷だった
ミキの母
わかったわ、、、
数時間後、、、
ミキ
直ったー?
しかしそこには直っていない人形を持つ母がいた
ミキ
人形直ってないじゃん!
ミキ
なんで?
そしてその母の前には 激しく燃え上がる焚き火があった
母は人形を火の中へ投げた
ミキ
なにしてるの?やめて!!
半分発狂するミキに母は冷静に答えた
ミキの母
最初にこの人形は自分の妹みたいに扱いなさい。って言ったわよね
ミキの母
服がちぎれても直せばいい、新しいのを買えばいい
ミキの母
髪を切ったら新しいのがはえてくる
ミキの母
でもね、ミキ
ミキの母
人は首がとれたらもう直せないの
ミキの母
さぁ、自分の妹にバイバイ言って
ミキ
バイバイ、、、
ミキは命の価値観と 大切さを学んだ