鳴海
鳴海
帆波
帆波
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
帆波
帆波
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
帆波
帆波
帆波
鳴海
鳴海
鳴海
帆波
帆波
帆波
帆波
鳴海
鳴海
帆波
帆波
帆波
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
帆波
帆波
帆波
帆波
帆波からくるメッセージを無視して
まことくんとのトーク画面を開いた
わたしから通話をかける
するとまことくんはすぐに出てくれた
まこと
鳴海
鳴海
まこと
まこと
まこと
鳴海
まこと
まこと
まこと
まこと
鳴海
まこと
まこと
まこと
鳴海
わたしの頭のなかに 一瞬だけ帆波の言葉が
蘇った
まこと
まこと
鳴海
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
わたしはどうしてか 今のじぶんと まことくんを重ね合わせていた
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
鳴海
まこと
まことくんは 電話の向こうで泣いていた
鳴海
鳴海
鳴海
まこと
まこと
まこと
鳴海
鳴海
鳴海
まこと
まこと
鳴海
鳴海
鳴海
まこと
まこと
まこと
まこと
鳴海
鳴海
鳴海
まこと
まこと
鳴海
そこで突然電話は切れた
今から会いにくる? わたしは嬉しさでどきどきする反面
少し不安でもあった
そもそも住所も教えていないのに どうやって…?
わたしはもういちど 机に置いたスマートフォンを手に取った
鳴海
まことくんに電話をかける
だが応答はない
呼び出しを止めるため スマートフォンの画面を見やると
まことくんの プロフィール画像があらわれた
鳴海
見覚えのない画像
それは 「ページが見つかりません」の 表示だった
鳴海
なにかおかしい
まことくんになにかあったのか
わたしはもう一度彼に電話をかけた
出ない
鳴海
帆波
鳴海
鳴海
鳴海
帆波
帆波
鳴海
鳴海
帆波
帆波
鳴海
鳴海
帆波
帆波
帆波
わたしは悲鳴をあげて スマートフォンを床に落とした
鳴海
鳴海
スマートフォンの画面が割れて 真っ黒になってしまった
だが その真っ黒な画面に ぼんやりと何かが浮かぶ
鳴海
わたしは這いでるように 部屋のドアを開け
階下へ向かった
1階には誰もいなかった
もうお父さんもお母さんも 帰ってる時間なのに
耐えられなくなったわたしは 家の外に出た
ランニングをしている人や 道路を走る車が
あってもいいはずなのに
だれもなにも どこにも存在していない
ただ ときおり遠くから わたしを呼ぶ声のような 低い声が聞こえる
逃げなければ
わたしはルームウェアを着たまま とにかくどこか遠くへ
行くことにした
こんなことになるなら
まことくんと出会わなかったら よかったのかもしれない
そんな考えが頭をもたげるたび わたしは「ちがう!」と 鋭く言い放つ
鳴海
鳴海
鳴海
もうずいぶん長い時間歩いている
2時間?いや3時間か? もっと経っているだろうか
地面に座り込む
さすがに疲れ果てていた
そのとき ズボンの右ポケットで
なにかが震えた
スマートフォン?
そんなはずはない あれは家に投げたままだ
だが自然に手が伸びる 「それ」を取りだしてしまう
それは 画面の割れたスマートフォンだった
非通知設定の着信
わたしは応答ボタンを押す
鳴海
まこと
鳴海
まこと
まこと
恐怖と混乱と倦怠感が入り交じり 冷静になれない
鳴海
まこと
まこと
電話はそれで突然切れた
ここにいたら 見つかってしまうかもしれない
よろよろと立ち上がり どこへ行くかあたりを見回す
鳴海
だがわたしは信じられない光景を 目の当たりにした
出発点とはまったく違う 方角へ歩いていたはずなのに
目の前にあるのは自分の家だ
ともかくにも帰ってこれたんだ
少し不安もあったが ドアノブに手をかけた
そこには何もなかった
なにもないというより 真っ白な空間が 広がっていたのだ
そしてその空間の中央には この文字列があった
まこと
耳元で まことくんが囁いた
振り返る
するとそこにも
鳴海
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
まこと
鳴海
頭がギーンと痛んだ
文字列が歪んでみえたのを最後に
なにも見えなくなった
しおり
さくら
さくら
しおり
しおり
帆波
帆波
帆波
しおり
さくら
帆波
帆波
しおり
さくら
帆波
帆波
Fin. この物語はフィクションです 最後までお読みくださり ありがとうございました
コメント
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《404 Not Found》という画面を上手くストーリーに仕立てあげてるなーって感じました。さすが山根さんです👏楽しませてもらいました。