ピートル
皆さんのいる場に行くまでに少しルール説明でもしましょう

蒼弥
数年前と同じルールではないということか

ピートル
まぁほんの少し変わっただけです

ピートル
根本である話し合いは変わりませんよ

ピートル
今回は皆さんに殺し合いをしてもらうんです

蒼弥
なに?

ピートル
もちろん皆さん殺人鬼なので人を殺すことに関しては手馴れてますね

ピートル
もちろん蒼弥さんもね?

蒼弥
僕は慣れてるわけ…

ピートル
もう1人のあなたは慣れてますよ

蒼弥
それは……

ピートル
故意に人格は変えられないと言うのが少々残念気味ではありますが

ピートル
まぁそんなことはどうでもいいです

ピートル
今はルールの説明をしますか

ピートル
今回お集まりしていただいた方々はあなた含めて8人

ピートル
そしてここを出るには最後の1人にならないと行けません

ピートル
なので皆さん必死になりますね

ピートル
そして出る条件は1人になるまで となるので

ピートル
先程話した通り殺し合いをしてもらうことになりますね

ピートル
しかし殺すにしても殺す側にはデメリットが存在します

ピートル
それは他の人に殺人を見られた時点で起こした本人も死に至るということです

蒼弥
つまり暗殺をするということか

ピートル
その通り

ピートル
殺す瞬間を見られたらアウトということです

ピートル
その後誰かが被害者を見つけた時点で殺人行為を中止してもらいます

ピートル
例えば武器の調達とかですね

ピートル
それらをしている最中だったならばそれを隠すなりなんかしてもらいます

ピートル
もちろんこれを破ったものは問答無用で死刑です

蒼弥
今のところ話し合い要素はないが…

ピートル
ここから話し合い要素が出てきます

ピートル
被害者が出たということは加害者が居るということです

ピートル
そして犯行に使った凶器もこのフロアにしかありません

ピートル
なので次は犯人を探し出して死刑にしてください

ピートル
もちろん凶器だけでは特定は難しいと思われますので

ピートル
こちら側で多少のヒントも渡します

ピートル
それらを駆使して見事犯人を的中させてください

蒼弥
やり方次第では1人しか死なない可能性もあるのか

ピートル
その通り被害者と加害者の2人

ピートル
というパターンですが

ピートル
加害者を見つけ出せなければ死者は1人だけとなります

ピートル
見つけ出せないとより皆さんが疑心暗鬼になりますね

ピートル
そうなるとより殺人もそして話し合いも難航します

ピートル
まぁ私はそれが目的なんですけど

蒼弥
つくづく非道なやつだな…

ピートル
お褒めいただきありがとうございます

蒼弥
別に褒めてる訳じゃない

ピートル
さて、ここまでの説明で何か不明な点などはございましたかね?

蒼弥
殺すにあたって武器はそちら側が用意してると?

ピートル
多種多様のものが揃ってますね

蒼弥
では次に話し合いについてだが

蒼弥
時間制限はあるのか?

ピートル
それは話し合いの時なのか

ピートル
又は、話し合いをするために証拠集めの時の話なのかどちらでしょうか?

蒼弥
どちらもの意味で

ピートル
それでしたら話し合いの方は時間制限はありません

ピートル
しかし証拠集めはこちらで時間を決めさせてもらいます

ピートル
なお、話し合いは基本無制限ですがあまりにも長引くと私が判断した場合

ピートル
その時は時間制限をつけることもあります

蒼弥
なるほど…

ピートル
この説明は他の参加者には既に伝えてあります

ピートル
今頃は皆さん生き抜くために武器探しに夢中でしょう

蒼弥
つまりもうゲームは始まってるってこと…

ピートル
その通りです

ピートル
本当は7名でやる予定でしたが

ピートル
偶然かはたまた運命か

ピートル
あなたがあの部屋に…

ピートル
【監視室】に足を踏み入れてしまったがために参加せざるを得ないということになりました

蒼弥
やはりあそこが監視室であり管理室ということか

ピートル
あそこに私が何名もいたのを確認しましたよね?

蒼弥
あれは一体なんだ?

ピートル
なにって私ですよすべて

ピートル
主催者である私は参加者から暴行を受けますからね

ピートル
その度に私自信が変わらないといけないんです

ピートル
私は生物では無いので自然治癒なんてものはありませんからね

蒼弥
量産されてるなら…

蒼弥
まさかこの殺戮ショーもここだけでなく他の場所でも行われてるということか!?

ピートル
さてどうでしょうかね?

ピートル
そろそろ目的地に着きます

ピートル
恐らく別の私がどこかしらに招集をかけてるはずです

ピートル
部屋に入ったら別個体の私の指示に従ってくださいね

ピートル
私はまた監視室に戻り皆さんの行動をしっかりと見させてもらいます

蒼弥
くっ……

ピートル
私の正体を暴きたいのならば参加は絶対です

ピートル
あなたのために私に関するヒントも散りばめておきましょう

ピートル
ですがくれぐれも話し合いの時に謝って出さないようご注意を…

僕の目の前にはありふれた普通の扉が立ち塞がっていた
電球がチカチカと光ってものが散乱してるあの地下室だ
すると鍵がかかっておらずいつでも外に出れるようだった
僕たちを閉じ込めるにしてはセキュリティが少し甘い気もしたが
脱出できるという淡い期待を抱いたものはこの先に進んだ途端死ぬのだろう
だってここのルールはピートルを中心にして回っているのだから
その後少しこの部屋を見て回っていると、放送が聞こえてきた
ピートル
参加者皆様にお伝えします

ピートル
新たな参加者の参戦により紹介をさせてもらいます

ピートル
皆様は地下一階の話し合いの場にお集まりください

ピートル
なお、その場所がわからなければ各部屋に見取り図が貼ってありますので

ピートル
そちらを参考にしてください

大事な事だったのか同じ説明をもう一度しその放送は切れた
僕も参加者の1人になったためその場所に集まらないといけなくなった
見取り図を見たところちょうど自分のいる場所が地下一階ということがわかった
そして話し合いの場は以前自分が参加していたあのデスゲームの時と同じ場所だった