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五十嵐零斗
魔王城 ─魔法研究室─
タイガ
レイ
タイガ
軽い詠唱を唱えると、 指先にマッチほどの小さな火が 生まれた。
一級炎魔法は少しでも 加減を失敗すると城が火の海に なってしまうから…ついつい 控えめにしてしまう。
レイ
レイ
タイガ
レイ
レイ
タイガ
タイガ
レイ
レイ
タイガ
レイ
三時間後……
レイ
タイガ
三時間、ひたすら 魔力を注ぎ続け、青氷は半分ほど 溶け始めていた。 この調子なら助けはいらなそうだ。
時雨
タイガ
レイ
タイガ
時雨
🔥メラァ…
まさかの時雨の頭に、 炎がクリーンヒットしてしまった。 ……幸いにも時雨は丈夫だし、 たまたま城の風呂を借りていたのか 燃えてはいない。
時雨
タイガ
時雨
時雨
レイ
月夜
月夜
月夜
時雨
月夜
月夜
時雨
月夜
Σ( ˙꒳˙ ;)ビクッ!
タイガ
時雨
月夜
タイガを見やって
月夜
タイガ
月夜
時雨
毎度恒例のように、 時雨は月夜さんに 引き摺られて去っていった。 ───気配的に、近くで待機はしてくれている。
レイ
タイガ
タイガ
レイ
レイ
タイガ
レイ
更に時間は過ぎ、夜の七時……
レイ
レイ
タイガ
先程からずっと感じていた 違和感の正体はこれだった。 残り5分の2程に差し掛かってから 一向に溶ける気配が無い。
レイ
タイガ
暫くやり続けて来たが、全く溶けない。 俺の火の能力の密度をあげても、 レイが魔力の質を最上級にまで引き上げても、 ビクともしない。 5分の2に到達するまでは、 なんら問題なく溶けていたのに 一体、何故──
レイ
レイ
レイは何かブツクサ言いながら 唸っていた。 言い方は脳筋だけど、考えはちゃんとあるのがレイだ。策はある…はず。
タイガ
レイ
レイが固まった。そりゃそうだ。 あれ程あった増強剤がもう──空だ。 つまり、今ある魔力で残りを 溶かし切らなきゃならない 鬼畜&持久戦なのだ。
レイ
レイ
タイガ
一旦中断して、つぎ足しに行けばいいと 一瞬考えたがあの説明には血文字で とある注意書きが 挟まっていたのを覚えている。
『途中で儀式を辞めるな。 溶かしにムラが出来ると 魔王様の強さに影響する。 失敗したら極刑から免れない、気をつけろ。 ……私のように。』
極刑になったというのに この注意書きの紙切れが返却時の検閲を 乗り越え、歴代の魔王だけでなく 不特定多数の幹部も使用する 大図書館にあったのは、 ましてや誰にも処分されなかったのが 不思議でならないが── 今は到底それどころではない。 大ピンチすぎる。
タイガ
タイガ
タイガ
レイ
タイガ
レイ
レイ
タイガ
レイ
レイ
タイガ
レイ
ようやくあと少し、五分の一程までは 溶けた。溶けたのだが…… まだ問題があった。 共有したが、魔力がもう尽きる。 俺よりもレイのが限界そうだった。
レイ
タイガ
レイ
レイ
タイガ
アルファタ
レイ
タイガ
アルファタ
アルファタはニコリと笑い、 片手を自身の胸に置いた。
タイガ
タイガ
アルファタ
アルファタ
レイ
アルファタが指をパチンと打つと 同時に、窓が割れた。 そこから、黒い影が這ってくる。
ヴォルド
レイ
ヴォルド
アルファタ
まさか二人が参戦するとは 思いもよらなかった。 ヴォルドはやはり"痛い"感じだが…… まぁ、そういう奴なんだろう。
ヴォルド
レイ
ヴォルド
アルファタ
アルファタ
ズイッ……
アルファタ
タイガ
こうして"俺とアルファタ"、 "レイとヴォルド"のバディで青氷を 溶かすこととなった。 まさかあの贄の役割を生きて 買って出る奴が居るとは 夢にも思わなかった。
アルファタ
アルファタ
タイガ
レイ
ヴォルド
四人同時、役割を分けて 魔力や炎魔法を使い改めて青氷を 溶かし始めた。 残り五分の一を、じりじりと。 何やら溶けづらいのは…… 青氷自体に宿る魔力の密度が 異常だからのようだ。 四人でやっと溶けるスピードが 上がり始めた。
ヴォルド
コメント
1件
ここで青氷儀式編は 大体終わったよ、 いよいよ勇者編に突入! 次回もお楽しみに! ♡やコメント待ってます♪