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ヴィルト

……

パラパラっと本のページを捲りめくり、黙読していたヴィルトの前にドサッと本が並び立つ。

ヴィルト

……期限は超えてたぞ。

ヴィクト

悪ぃって。魔法学園の担任に任されたから返そうにも返せねぇ時期だったんだから……

ヴィルト

規則は規則。払え

ヴィクト

はいはい……

ヴィルト

……それで?

ヴィクト

ん…あぁ、前に来た女の子覚えてるか?俺が捕まえた。

ヴィルト

アルモス砂漠を抜けてきた魔力が多い子か。

ヴィクト

そうそう。

ヴィクト

で、聞くんだけど……『あの人』の子供?

ヴィルト

……はぁ?

ヴィクト

いや、魔力って生まれつき変わらないだろ?だから……

ヴィルト

王は砂漠を抜けたあとのヘルメア地方に到達せず命尽きた。俺らが見届け人として見たろうが

ヴィクト

分かってる……分かってけど……

ヴィルト

……はぁ…

ヴィルト

自分で施した魔術で苦しんでるんじゃない。

ヴィクト

いやだって……あそこまで残るなんて思わないだろ…

ヴィルト

そうだな。

ヴィルト

お前が施した『古代魔法』は永久に残り、人々を苦しめていく。

ヴィクト

うっ……

ヴィルト

だが、『虹の王』はそれを苦しむことなく歩き続けられた。

ヴィクト

……!

ヴィルト

俺達も知らない子供が成し遂げたなら……有り得るだろうよ。

ヴィルト

そうだと思わないか?

赤の魔術師。

ヴィクト

その穢れた名で呼ぶな。

ヴィルト

穢れた…か。ならば私は捨てた名だな。

ミーア

では私は継がせた名だな。

ヴィクト

うぉっ!?

ミーア

面白い話をしてるじゃないか。

赤外の魔術師

ヴィルト

継がせた。なんて生ぬるい。
押し付けた。が正解だろう。

ミーア

酷いねぇ?随分と口を滑らせるようになった者よ。なぁ?

紫外の魔術師

ヴィルト

まだ紫外ではない。

ヴィルト

私はまだ『紫の魔術師』だ。

ミーア

後継者がいないから。だろう?

ヴィルト

居ないんじゃない。作る気がない。
お前みたいな奴には理解出来んだろうがな。

ミーア

出来たら苦労はせん。

ヴィクト

(クソみてぇな会話広げてんなぁ……)

ヴィルト

まぁ、いい。砂漠をぬけた女が『あの人』と関係あるのは間違いない。

ミーア

エレナの事か。
確かに、あれほどの魔力なら尚更疑うべきだな。

ヴィルト

そういえば、何故こんなことを聞いてきた?

ヴィクト

あぁ…それはな……

俺達の新たな主に 出来るかもしれない

ミーア

エレナが『女王』か…中々悪くない。

ヴィルト

ま、俺は気にすることなどない。
しかし、『青』と『水』が特に嫌がりそうだな

ヴィクト

何とかするさ。嫌でも付き合ってもらう。

ヴィクト

もし、エレナが女王になれたなら……

ヴィルト

そうだな……

ミーア

ふむ……

三千年の時が… また動き出す!

魔法の色と桃の色

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