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本当に来るのかな、 そう思いつつ、私は桜の前にいる。
来るなら私は障害について 話さなくては行けない。 そう思い、私は覚悟を決める。
とんとん
私は振り返る。
未来
私は昨日少し勉強した手話で 挨拶をした。
創
創くんは驚いた表情で 手話で返事をしてくれる。
手話勉強したの?
私は頷く。
今日は話があるの
?
私、脊髄性筋萎縮症という障害を 持っているの
どんな障害なの?
やっぱり、言わなきゃいけないよね、
だんだん体が動かなくなってしまうの
どうしよう、驚いた表情を している。 何か言わなきゃ。
未来っていう名前なのに 未来はあまりないんだよね
その文字を見せた瞬間、 私は桜田くんに 抱きしめられた。
創
はじめて、桜田くんの声を聞いた。 上手く喋れないのに、 私を慰めるために 喋ってくれた。 嬉しいな、
創
そんなこと言わないでよ、 泣いちゃうじゃん、 私は、今まで我慢していたぶんの 涙をながした。 1リットルじゃ足りないくらいの、 ありがとう、桜田くん、 でも、でも、 もうこれ以上、 優しい言葉を言わないで、 優しく抱きしめないで、 私、私、 あなたのことが、 好きになっちゃうじゃん、
創
未来
僕は未来さんのことを そんな理由で嫌いにならないよ、
そんな理由って、 私は死んじゃうんだよ、
私、脊髄性筋萎縮症という障害を 持っているの
その障害には聞き覚えがあった。 でも、まさか、 そんなはずないと思い、 聞き返す。
どんな障害なの?
だんだん体が動かなくなってしまうの
思った通りだ。 体動かなくなってしまう、 その先には死が待っている。 しかし、僕の気持ちが 醒めることはなかった。
未来っていう名前なのに 未来はあまり無いのにね
その瞬間僕は、未来さんを 抱きしめていた。
創
僕は上手く喋れない口で言う。 僕の名前は創だ。 未来さん僕と一緒に未来を創ろうよ、 そんな悲しいこと言わないで、
創
未来さんは泣き出した。 きっと、今まで我慢していたのだろう。 その涙は、桜の葉のように美しく、 切なかった。 やっぱり好きなんだな。
創
未来
なぜか、今だけ 未来さんの声が聞こえた気がする。 未来さん大丈夫だよ、 一緒に未来を創ろうよ、
僕は未来さんのことを そんな理由で嫌いにならないよ、
あの後は桜田くんと 少し話して、 今は、病室にいる。 桜田くんは、私がこれ以上 落ち込まないように 楽しい話をしてくれた。
今日も手話を勉強しようと思う。 手が震えてスマホの文字が 打てなくなる前に、 手話を覚えたい。 そう思い私は、スマホで 『手話 日常会話』 と調べた。
コンコンコン
手話に熱中している間に 先生が、来た。 先生は面白くて優しい。
医者
未来
未来
医者
医者
未来
未来
そうして、私は手話を 勉強することにした。