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溢れる記憶力が蘇った。
私は君を見た。
何気なく過ごす、
大好きな友達の君。
信じられないほど普通に感じた。
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私達は
恋人だったんだ。
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
それから年月も経つ。
もう15の私達は2人きりで遊ばなくなった。
私はいつも1人でお仕事をするだけだ。
キミを含む、男の子は学校で戦闘法を習っていると聞いた。
最近、久しぶりに君を見た。
キミはとてもたくましくなっていた。
腰に銃を構えて、まるで
まるで
まるで
…まるで
センジョウに行く父さんだった。
とても怖かった。
目も、合わなかった。
私は今日も水をくみに行く。
ワタシ_
ちょうどその頃、学校から男子が帰ってくる頃だった。
ワタシ_
私はキミを探した。
無駄なことだと分かってるけど。
もうキミとは喋らないのに
何故か探すんだ。
ドンッ
ワタシ_
キミを探すのに夢中で、
周りを見ていなかった。
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミだった。
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミは私のバケツを取り、歩いていく。
ワタシ_
とても嬉しかった。
運んでくれたのもそうだけど
キミと
また話せたことも。
ワタシ_
キミ_
キミは笑った。
私は心がザワついた。
キュって締め付けられる音がした。
かっこいい…と思えた。
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キミの後ろをついていった。
それだけで幸せだった。
胸がきゅんきゅん痛む。
あぁ、好きなんだな。
思春期の私からしたら
この気持ちはすぐ分かった。
今、好きになったんじゃない。
キミを探してた時点で
大好きだったんだ。
もう家に着いた。
遠い家も
今日は短く感じた。
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ドキドキする。
見つめ合う。
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
驚いた
その好きは、なんなの?
ワタシ_
キミ_
キミ_
キミ_
嬉しくて
嬉しくて涙が出そうになる。
現実を把握出来なくて
言葉も返せない。
「私も」が言えない。
落ち着きたい。
でも
キミがいると落ち着けない。
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
赤紙
センジョウに行く義務が与えられる紙。
日本のために戦える紙。
父さんが貰った紙だ。
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミ_
キミは優しく私の頬撫でた。
ワタシ_
ワタシ_
信じられない
胸が苦しい。
さっきとは違う苦しさ。
冷たい苦しさ。
黒い苦しさなんだ。
キミ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
キミ_
ワタシ_
涙が出てくる。
ここで泣いたらダメ。
なのに
止まらない。
お願い止まって。
止まって下さい………!!!
キミ_
そう言ってキミは私を抱きしめた。
ワタシ_
キミ_
抱き締める力が強くなる。
私は強く、
強く、抱きしめ返した。
そして、言った。
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
キミ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
ワタシ_
キミ_
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キミ_
キミと私は
唇を重ねた。
キミが亡くなったと聞いたのは
それから2年後だった。
勇敢に戦ったキミを
誇りに思う。
悲しいけれど
嬉しい。
あのキミの温かさや
キミといた時の暖かい苦しさも
キミと重ねた唇も
今も
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忘れない。
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忘れたくない。
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それから100年後。
見た目も、声も変わってしまった私の隣に
新しい君がいた。
君と私は
前世は恋人だったんだ。
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そう思った瞬間
君はこっちを見た。
キミ_
君は私にスマホを見せながら
にっこり笑った。
私は
前世を思い出して
君との関係を思い出して
頬が
赤くなった。
コメント
24件
えぇめっさ良い……
それでまーまーなら、私はゴミです ( '-' )
brownさん!全然ゴミじゃない!ありがとう!!見てみる!