テラーノベル
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塩﨑太智
曽野舜太
吉田仁人
太智、柔太朗、舜太の3人が、賑やかに楽屋を出ていく。 バタン、とドアが閉まり、静寂が戻った楽屋。 次の収録まで、あと15分。 ふぅ、と小さく息を吐いてソファの背もたれに身を預けた瞬間、すぐ隣のスペースが沈んだ。
佐野勇斗
吉田仁人
当然のように密着してきた勇斗に苦笑交じりで抗議するが、彼は聞く耳を持たない。 それどころか、俺の肩に頭を乗せ、首筋にふわりと鼻先を押し付けてきた。
佐野勇斗
吉田仁人
いつ誰がドアを開けるか分からない。 そのスリルに心臓がうるさく脈打つ。
佐野勇斗
勇斗の手が俺の頬を包み込み、強引に顔を上向かせる。 断る隙すら与えないまま、唇に柔らかい熱が押し当てられた。
吉田仁人
仕事場特有の、メイク直しのスプレーや衣装の匂いが混ざる空間。 いつもより少し焦ったような、独占欲の強いキス。 舌が滑り込んでくるたびに、背筋が甘く痺れて、大声を出しそうになるのを必死に堪える。 仕事中の緊張感と、勇斗に溶かされる快感が混ざり合って、頭がどうにかなりそうだった。 ガチャ、と廊下の遠くでドアが開くような音が聞こえた。
吉田仁人
慌てて胸を押し返すと、勇斗は名残惜しそうに唇を離し、ふっと意地悪く微笑んだ。 彼の唇が、俺の赤くなったリップを少しだけ滲ませている。
佐野勇斗
吉田仁人
急いでハンカチで口元を拭い、呼吸を整える。 その瞬間、ドアが勢いよく開いた。
曽野舜太
無邪気な舜太の声と一緒に3人が戻ってくる。 俺は努めていつも通りのリーダーの顔を作って「ありがとう」と受け取った。 ふと柔太朗と目が合う。 彼は俺の少し乱れた髪と、勇斗の満足げなドヤ顔を交互に見て、すべてを察したように「ふっ」と呆れた笑みを浮かべた。 誰も知らない、仕事現場での10分間の秘密。 背後で、勇斗が俺の服の裾をそっと引っ張って、悪戯っぽくウインクしてきた。
コメント
1件
第1話、読み終えました……! 楽屋のスリルと独占欲が混ざった空気、すごく良かったです。特に勇斗くんの「イライラしてた」って言葉の重さと、その後のキスの熱量が刺さりました。柔太朗くんが察して笑うところも、この関係の空気感が一層深まって好き。BLの「秘密の共有」ってやっぱりたまらないですね。続きも静かに待ってます🌙💌