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そこはもう前までとは違い、戦争場のように荒れていた
人が人を傷つけ合い一つの武器で命を奪うことを顧みず引く引き金はそこにいる者にとっては軽いものなのだ
誰も思考に浮かべることは無い。痛め合う理由も殺し合うメリットも
それが仕事だから
蘭
(竜胆大丈夫か…
蘭は懐に入っている携帯を片手に持ちある者へと繋ぐ
激戦中ふと頭をよぎっただけだった。ただそれだけだったが安否を確認するまいと部屋奥へと立ち寄る
蘭
端でただ1人に電話をかけようと慌てふためるがこの現状。周りに敵はわんさか群がりかけることはできなかった
蘭
しかし…
プルプル プルプル
端末から聴き慣れるテンポの音源が耳を流れる
蘭
画面を見ると弟の名前が写されており内心落ち着く感覚を味わった
蘭
心から願った人とこんなに小さい物1つで会話を出来ることにことばがあふれてしまった
竜胆
竜胆
自分でも、訳はわからなかったが両手で握りしめる手にじわじわと液体が出てくる訳は分かった。
蘭
竜胆
蘭
竜胆
蘭
竜胆
もしかしたらと不安だった心は弱まり、ふっと体が軽くなった
だが、ここにはきてはいけないと訴えかける。
確かにあいつが言っていたことは本当のことだろう。
でも、その等本人が言っていた。蓮香がいるから大丈夫だろうと
その言葉を信じることにしたのだ
(あ”〜まだいんじゃん、もう 少し電話に集中させてよ
肩にスマホを挟み右手に一度離した銃をまた手に取った
この戦争を終わらせるには全ての敵を排除しなければいけないからだ
蘭
春千夜
蘭
敵と銃を構い合いながらも聞こえた。確かに奥に蓮香がいることを
竜胆
竜胆
蘭
竜胆
一口喉から唾液を搾り出し飲み込んだ
蘭
竜胆
蘭
そう言うしかなかった。これだけでも自分にとっては精一杯はなった守りたいという言葉だった
竜胆
どんなに反発されても良かった。
蘭
切り捨てることしかできない。でもこれは切り捨てではないと自分の心を呪った
最後の言葉は無理やりにでも聞かなかった。いや、忘れたかった。ほんとはダメなのだろう。最も良い選択ではないのだろう。
そんなことはわかりきっていた。だが、いざ現場となってしまうと失いたくなかった
たったの1人の本当に愛する人物だから
春千夜(まじだり〜
ずっと標的を狙い引くだけの時間に退屈をしていた
(てか、あいつ…しゅうとって名乗ってる奴
(何なんだよまじ、
(さっき出てきた蓮香の今年ってそうな奴も
(でも、2人とも繋がりはなさそうなんだよな
(くそっ考えんのは苦手なんだよ
なかなか理解できない。自分はもしかしたら誰かの手のひらで軽々と舞台に乗らされ踊らされているのかもしれない
こうやって戦って殺し合ってることさえも操られてるかもしれない。
考えば考えるほどわからなくなる現状に嫌気がさす。
それは誰しもそうだった。
ーーまだこの時は知りもしなかった。自分たちを脅かす存在は1つだけではないと
ーーまだこの時は知りもしなかった。ここの建物に別の存在が2つもいるなんて