TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
もう一度あの日へ

一覧ページ

「もう一度あの日へ」のメインビジュアル

もう一度あの日へ

1 - もう一度あの日へ

♥

22

2021年02月22日

シェアするシェアする
報告する

橋田雅

ごめんね2人共…私、もう生きていける気がしないや。こんな馬鹿と友達でいてくれてありがとう。大好きだよ!

水戸遥

雅だめぇぇぇぇぇぇ!

ドンッ

津田翔大

(どうして俺は雅が毎日傷ついている事に気づいてやれなかったんだ。)

津田翔大

(もう一度あの日へ戻れるなら…。)

遡ること5ヶ月前

橋田雅

今日クラス発表だよ!同じクラスだと良いなぁ!

水戸遥

そうだね!

津田翔大

まぁ今回も大丈夫だろ、今まで絶対同じクラスだったしな。

橋田雅

油断してる時が1番危ないんだよ!

水戸遥

まぁ翔大は別のクラス行ってもいいけどね。

津田翔大

おい、遥…それはひでぇよ。

橋田雅

あ!もう学校ついたよ!

今年から高校1年生 橋田雅16歳 ショートヘアで運動神経が良い

同じく高校1年生 津田翔大16歳 チャラそうに見えて案外真面目そしてモテる

またまた同じく高校1年生 水戸遥16歳 ロングヘアで美人でスタイルが良くておまけに勉強ができてモテる

橋田雅

(2人が並んでいるのを見るとやっぱりお似合いだなぁ…。)

水戸遥

雅何してるの?早く行くよ。

津田翔大

置いてくぞ〜。

橋田雅

待ってよ!

橋田雅

(どうか2人と同じクラスでありますように!)

水戸遥

あ、私2組だ。

橋田雅

私は…あ!あった…1組だ。

水戸遥

あらら、初めて離れちゃったね。

橋田雅

遥ちゃんと同じクラスが良かったぁぁ!

津田翔大

俺の事は無視かよ…。

水戸遥

翔大は何組だったの?

津田翔大

俺?1組だよ。

水戸遥

良かったね雅、翔大と同じクラスだよ?

橋田雅

翔大じゃなくて、遥ちゃんが良かった…。

津田翔大

お前なぁ…。

橋田雅

いひゃい!ほっへ、つまむなぁ!

水戸遥

ふふっ!

津田翔大

(遥が声出して笑うなんて珍しい事もあるもんだな。)

水戸遥

それじゃ、私2組だから放課後にね。

橋田雅

あ、行っちゃった。

津田翔大

行くぞ雅。

橋田雅

うん!

橋田雅

ねぇ翔大、私友達できるかな?

津田翔大

できんじゃね?

橋田雅

翔大って、彼女作るの?

津田翔大

急に何聞いてくんだよ!

橋田雅

だって、中学の時告白めっちゃされてたのに、付き合ったの1回だけじゃん!

津田翔大

好きな奴以外とは付き合わない事に決めたから。

橋田雅

好きな人いたの!?だれだれ!?教えてよ!

津田翔大

教えるかよばーか!

橋田雅

馬鹿って言った方が馬鹿だし。

津田翔大

そうかよ、お馬鹿さん。

橋田雅

痛いって!

津田翔大

ほんと…可愛いな。

橋田雅

え?なんか言った?

津田翔大

なんもねぇよ。そんな事より、さっさと席座ろうぜ。

橋田雅

うん!

橋田雅

(同じクラスでも翔大と席離れちゃった。)

女子1

津田くん放課後暇かな?

橋田雅

(もう女子達に話しかけられてる!)

津田翔大

ごめん、放課後先約あるんだ。

女子1

そっか!空いてる時一緒に遊ぼうよ!

津田翔大

また今度な。

橋田雅

(あれがモテ男のさりげない断り方なんだ!勉強になる…。)

バシッ

橋田雅

痛い…。

津田翔大

隙あり。

橋田雅

あのねぇ翔大…はげたらどうしてくれるの!

津田翔大

ははっ!そんな事ではげねぇって!

橋田雅

もう!

ガラガラ

教師

出席確認するから席つけー。

津田翔大

また後でな。

橋田雅

もう来なくていいよーーだっ!

教師

ホームルーム始めるぞ〜。

橋田雅

(遥ちゃんはすぐ友達できるんだろうな。)

放課後

橋田雅

(相変わらず、翔大は人気者だ…。遥ちゃんと2人で帰ろっかな。)

女子2

ねぇ遥、駅前のケーキ食べて帰ろうよ!

水戸遥

ごめんね、先約があるの。

女子2

そっか!また行こっ!

水戸遥

うん!

橋田雅

(あれ、なんか心がズキズキ痛いな…。)

私の目からは涙が零れていた

水戸遥

雅!?どうしたの?

橋田雅

ううん…なんでもないよっ!

津田翔大

おい雅、何1人で勝手に行ってんだよ。

橋田雅

ごめんごめん!

水戸遥

雅…何かあった?

橋田雅

遥ちゃんってば心配性なんだから!

水戸遥

何も無いなら良いんだけど。

津田翔大

早く帰ろうぜ。

橋田雅

ごめんね!早く帰ろ!

橋田雅

(これからは別々に帰ろっと。)

次の日

水戸遥

ねぇ翔大、雅は?

津田翔大

まだ来てねぇんだ。

水戸遥

どうしたんだろ。

ピコン

水戸遥

あ、雅からメールだ。

橋田雅

ごめん遥ちゃん、お腹痛いから先に翔大と行ってて🙇‍♀️

水戸遥

雅、本当に大丈夫?

橋田雅

うん!大丈夫だよ(*´꒳`*)

水戸遥

分かった!

水戸遥

雅、お腹痛いんだって。それで先に行って欲しいって。

津田翔大

そっか。んじゃ、先行くか。

水戸遥

(翔大、本当に雅の事好きなんだ。)

水戸遥

(雅が少し羨ましいなぁ。)

一方雅は

橋田雅

どうしよ…2人を避けるような事しちゃった。

橋田雅

(でも、これ以上私のせいで2人の自由を奪いたくない。)

橋田雅

(お母さん…お父さん…どうしよ。私誰に相談したら良いんだろう。)

水戸遥

まだ雅来ないね。

津田翔大

家に行ってみるか。

橋田雅

おはよう翔大、遥ちゃん!

水戸遥

雅!

津田翔大

お前なんか、目の下クマできてねぇか?

橋田雅

そんな事ないよ?

水戸遥

何かあったら相談して。

橋田雅

ありがとう遥ちゃん!

水戸遥

かばん教室に置いておいで。

橋田雅

うん!

水戸遥

ねぇ翔大…雅変じゃない?

津田翔大

そうだな…。今日家に行くか?

水戸遥

そうだね。

津田翔大

それじゃ、放課後な。

水戸遥

うん。

放課後

津田翔大

(あれ、雅の奴また先行きやがったのか。)

水戸遥

ねぇ翔大!雅は!?

津田翔大

全然見当たらねぇんだ!!さっきまで教室にはいたのに…。

水戸遥

家に行ってみよ。

津田翔大

あぁ!

橋田雅

(ごめんね、翔大…遥ちゃん。)

雅って最低だよな、お友達に嘘ついて…しかもこんな事してるなんてな?

橋田雅

っ…。

雅も可哀想だな、親の借金のせいでな!ははっ!

橋田雅

(早く…終わって。)

津田翔大

どこだ雅っ!

水戸遥

ここにもいない!

津田翔大

どこ行ったんだよ…っ!

水戸遥

翔大…。

ガチャ

津田翔大

雅…っ!?

橋田雅

あれ、2人共どうしたの?もしかして、鍵閉め忘れちゃってた!?

水戸遥

雅…。

津田翔大

こんな時間までどこ行ってたんだよ!

橋田雅

まだ8時だよ!バイトしてたんだもん!

水戸遥

雅、バイトはしないって…。

橋田雅

最初はそう思ってたけど、やっぱりしよっかなって!

津田翔大

雅が無事なら良いんだ…。

橋田雅

ごめんね、2人共。

水戸遥

雅、また明日…ね。

橋田雅

うん!

ガチャン

橋田雅

うっ!

吐き気が止まらない

橋田雅

(高校生活したかったなぁ。本当、私って馬鹿だなぁ。)

次の日から雅は休みだした

津田翔大

雅と連絡がつかねぇし…家に行ってもでねぇし…。

水戸遥

違う所も探してみよ。

津田翔大

あぁ。

おじさん

君が雅ちゃん?

橋田雅

うん!

おじさん

若いのに、こんなおじさんと遊んでくれるんだ!

橋田雅

おじさんじゃないよ〜!

おじさん

そっか〜ありがとうね。それじゃ、行こっか。

橋田雅

(大丈夫…違う事考えてたらこんなのすぐ終わる。)

津田翔大

雅っ!

橋田雅

(え…?)

水戸遥

何してるの…雅。

おじさん

知り合い?

橋田雅

ううん!知らないよ!早く行こ!

津田翔大

おい、雅何やってんだよ!

橋田雅

(振り返ったらだめ…。)

その時腕を掴まれた

津田翔大

来い雅!

橋田雅

翔大…っ。

おじさん

君っ!ちっ…。

津田翔大

どういう事だ雅…。

橋田雅

(翔大怒ってる…そりゃ当然か。)

橋田雅

見たまんまだよ。

津田翔大

なんであんな事してんだよ!

橋田雅

お金が欲しかったからだよ。

津田翔大

それ本気で言ってんのか?

橋田雅

本気だよ。

橋田雅

(ごめん翔大…巻き込みたくないの。)

津田翔大

分かった…好きにしろ。

水戸遥

翔大…っ。

水戸遥

雅がこんな事する人だったなんて…。

橋田雅

(これで良いの。)

そして5ヶ月経った今日

津田翔大

雅…。

水戸遥

もう雅の事考えるのやめよ。

津田翔大

俺、やっぱまた雅のとこ行ってくる。

水戸遥

やめなよ翔大!

水戸遥

雅なんてほっとけば良いのに!雅、援交してたんだよ?

津田翔大

それでも、雅は…大事な奴だ。

水戸遥

(どうして…雅ばっかり。)

津田翔大

遥も雅には助けられてるだろ…。あいつがいてくれたから、今俺がいるんだ。

水戸遥

(そうだ…いつも雅は私を守ってくれてた。なんで忘れてたんだろ…。)

津田翔大

どうするかは遥次第だ。

水戸遥

私も探す。

津田翔大

それでこそ遥だ!

水戸遥

ねぇ翔大、下駄箱に紙が。

津田翔大

雅からだ。

2人に話があります 屋上まで来てください

津田翔大

行こう。

水戸遥

うん。

屋上にて

橋田雅

来てくれたんだ…てっきり来てくれるなんて思わなかったや。

津田翔大

話ってどうしたんだ。

橋田雅

最期に2人と話したくて。

水戸遥

最期…?

津田翔大

何言ってんだよ…。

橋田雅

2人と過ごせて楽しかったよ!そして…。

橋田雅

ごめんね2人共…私、もう生きていける気がしないや。こんな馬鹿と友達でいてくれてありがとう。大好きだよ!

水戸遥

雅だめぇぇぇぇぇぇ!

ドンッ

津田翔大

(どうして俺は雅が毎日傷ついている事に気づいてやれなかったんだ。)

津田翔大

(もう一度あの日へ戻れるなら…。)

雅の死後、次々屋上で自殺者が現れ、この高校を卒業する前に潰れてしまった

俺と遥は自殺者の事を「雅」と名付けた

橋田雅

遥ちゃんと翔大いないなぁ。どこ行ったんだろう。

この作品はいかがでしたか?

22

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚