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シーン1 ―― 水瀬家 リビング / 二週間後の午後
郵便受けに封筒が入っていたのは、午後二時だった。
差出人の名前はない。ただ、厚みがあった。
真子はそれを持ったまま、玄関からリビングまで歩いた。
テーブルの上に置いた。
三分間、座って見つめた。
真子
封を切った。
中には数枚の書類と、クリアファイルに入った写真が入っていた。
書類を先に読んだ。
調査期間、対象者の行動記録、移動経路。
慶一の名前が淡々と並んでいた。
会社から直帰している日が多い。
週末の出張先は、確かに大阪と名古屋。
会社名は新規取引先として実在している。
浮気の証拠……なし。
真子
もう一度読んだ。
やはり、なし。
では写真は——。
クリアファイルを手に取った。
開いた。
最初の一枚を見た瞬間、手が止まった。
真子
次の一枚。
真子
また次の一枚。
真子
写真の中にいたのは、慶一ではなかった。
昼間のホテル街。
ロビーに入っていく女の後ろ姿。
隣を歩く男の顔。
どちらも、はっきりと写っていた。
女は——真子だった。
男は——南哲也だった。
真子
写真を床に落とした。
拾って、もう一度見た。
日付は十日前。時刻は午後三時二十分。
十日前の午後三時。
真子
思い出せなかった。
いや、思い出そうとすればするほど、霧がかかったように、何も出てこなかった。
真子
分からない。
分からないのに、写真には自分がいる。
次の一枚には、ホテルから出てくる二人の姿があった。
真子は笑っていた。
知らない顔で、笑っていた。
真子
でも、私だった。
真子
スマホを掴んだ。
桐谷の番号を探して、発信した。
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
電話を切った。
写真をクリアファイルに戻して、バッグに入れた。
玄関を出るとき、鏡で自分の顔を見た。
見慣れた顔のはずなのに、なぜか知らない人間に見えた。
シーン2 ―― 桐谷探偵事務所 応接室 / 同日 午後三時
応接室に入ると、桐谷がすでに待っていた。
桐谷
真子
桐谷
真子
真子は椅子に座った。バッグから写真を取り出してテーブルに並べた。
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子
桐谷
真子は立ち上がった。
写真を手に持ったまま、桐谷を見た。
真子
桐谷はすぐに答えなかった。
桐谷
真子
シーン3 ―― 駅近くのカフェ / 同日 夕方
南にメッセージを送ったのは、事務所を出た直後だった。
真子
南
真子
南
カフェに着くと、南はすでに窓際の席に座っていた。
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
真子はバッグからクリアファイルを取り出した。
テーブルに置いた。
南の前に、静かに押し出した。
真子
南が手に取った。
一枚目を見た瞬間、表情が変わった。
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南が真子の顔をじっと見た。
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
南
真子
真子はカフェを出た。
夕暮れの商店街を歩きながら、スマホを握りしめた。
真子
写真の中の自分が笑っていた。
知らない顔で。
でも確かに——自分の顔で。
夫には嘘をついている。
幼馴染との記憶がない。
自分の行動が、自分で分からない。
いったい、どこから——
真子
スマホが震えた。
慶一からだった。
慶一
真子
慶一
それだけだった。
普通のやりとり。
でも今の真子には、何一つ普通に思えなかった。
真子
夜の街に、灯りが灯り始めていた。