佐々波桜華
千寿郎くん!ご無沙汰してます

煉獄千寿郎
桜華さん!お久しぶりです。

煉獄千寿郎
今は柱稽古最中だと聞いていますが…

佐々波桜華
最後の挨拶になるかもしれないから来たの笑

煉獄千寿郎
あ…すみません…!

佐々波桜華
ううん大丈夫だよ

煉獄千寿郎
どうぞ中へ!

佐々波桜華
失礼します

煉獄愼寿郎
佐々波さん

佐々波桜華
愼寿郎さん

佐々波桜華
ご無沙汰してます。

煉獄愼寿郎
ついにこの時が来たな

佐々波桜華
そうですね

煉獄愼寿郎
杏寿郎の思いも持っていかねばならんな

佐々波桜華
はい…。

煉獄愼寿郎
……杏寿郎の継子になってくれてありがとう

佐々波桜華
…え

煉獄愼寿郎
妻が病死してから俺は情けなく酒に溺れた。間違いなく現実逃避だ。

煉獄愼寿郎
杏寿郎や千寿郎に剣術を教えていたが辞めた。俺のせいで。

煉獄愼寿郎
俺が真っ当な人間だったら………

煉獄愼寿郎
けれど杏寿郎や千寿郎は諦めなかった。

煉獄愼寿郎
俺が稽古をつけなくても2人は自主練をしていた。素晴らしい息子たちだ

煉獄千寿郎
父上…、

煉獄愼寿郎
そんな時君が継子に任命されたときは、やはり煉獄家にいいサイクルができたと思う。

煉獄愼寿郎
杏寿郎自身もそうだと思うし、俺も実際そうだった

煉獄千寿郎
わ、私もです

煉獄愼寿郎
師匠を亡くして悲しかったのは俺達だけではなかっただろう

佐々波桜華
…そうですね

煉獄さんが亡くなったのは本当に私の中では大きなことだった
今でも思う
今、煉獄さんが生きていたら私はどうなっていたのだろうか。
また毎日のように稽古をつけてもらえていたのだろうか。
佐々波桜華
でも失ったものは取り返すことはできない。

佐々波桜華
だから私は煉獄さんに言われた「心を燃やせ」を胸に、頑張っていきます

煉獄千寿郎
…!

煉獄愼寿郎
ありがとう。杏寿郎も喜んでいると思う

佐々波桜華
必ず生きて帰ってきます。

佐々波桜華
今までありがとうございました。感謝します。

佐々波桜華
これは今までのお世話になったお金です。納めてください

煉獄千寿郎
そんな!!

煉獄千寿郎
桜華さんに今までどれくらい救われたか……そんなの数えられたものではありません。

煉獄千寿郎
これは受け取れませんよ

佐々波桜華
いや、納めてください。

佐々波桜華
これは私の思いと覚悟です。絶対に鬼舞辻無惨を葬る。

煉獄愼寿郎
ありがとう。煉獄家一同、武運長久を願っている

佐々波桜華
はい…!
