君に想いを伝えるまで

新連載 君に想いを伝えるまで

桃赤 通報×

俺には大好きな人がいた

小さい頃よく遊んでいた

綺麗なオッドアイに華奢な体

赤はとにかく可愛い

しかも誰にでも優しく接していたから 男女問わず人気だった

赤が笑えば辺り一面に花が咲くように 赤の笑顔はそれぐらい素敵だった

俺がよく赤にちょっかいをかけると

頬を膨らまして怒る姿は 倒れるくらい可愛かった

そんな赤が大好きで ずっと一緒にいた

だからこれからもずっと一緒にいられる そう信じていた、

俺はその時、悲しくて寂しくて 赤の顔なんて見れなかった

現実を受け入れたくない 明日から赤がいないなんて考えたくない

まだその時、小さかったから 携帯なんて持っていなかった

だから、その日から本当に赤とは 何も関われなくなった

そして現在、俺は高校生になった

友達もできて、まぁモテる

でも俺は赤にしか興味がない だから告白されても断っていた

そして、今日も断った

教室に戻ろうと廊下を歩いていると 青髪の奴が俺の方へと走ってきた

こいつは青 小学校から仲が良くて今じゃ 親友みたいなもの

こいつは黄 生徒会役員そしてサッカー部のエース、この前のテストも学年上位

なので俺と同じくらいモテる 腹黒だが

赤を探すために、こいつらに赤のことをたくさん話した

俺と同じくらい必死に探してくれてるが なかなか見つからない

すると廊下からドタドタとうるさい足音が聞こえてきた

こいつも俺の友達 常に元気いっぱいで面白い

橙が赤を見たと言った

橙が見せてきた写真には 消化器が映っていた

今日も手がかりなしか、

赤どこ行ったんだよ…

赤を知っている奴が ここの高校にいたなんて

赤と連絡ができる、

ずっと、ずっとずっと会いたかった赤に 会えるかもしれない

青がにやにやするように口を開いたのですぐに塞ぐ

赤が大好き、 でもあまり知られたくない

恥ずかしくてしんじゃうから

やっと赤に会えるんだ、

嬉しすぎて心臓のばくばくが収まんない

赤に会ったらハグしよ、

そんなことを考えながら 教室へと戻った

続き♡700