!ATTENTION ‽.この物語は、実際の国や人物とは一切関係ありません。 ‽.政治的、挑発等の意図は一切ありません。 ‽.エスニックジョーク、又はブラックジョーク等が含まれています。 ‽.ショッキングだったり、グロテスクな表現等が含まれています。 ‽.オメガバースの要素が含まれています。 ‽.無理して最後まで見ないでください。任意のタイミングでブラウザバックを推奨します。 ‽.読了後のクレーム等は一切受け付けていません。 以上のことを理解したうえ、お読みください。
真っ暗な道を進んでいく。 街灯のぼんやりした光だけが視界を照らしている。
非日常がありすぎてもう疲れてしまった。 勿論、先祖だって同じくらいの...いや、それ以上の事件を味わったことがあると思うんだけど、俺は今が「世界で一番地獄」な時に思えた。
卍
今となっては懐かしい。 あの時は凄く幸せだったな。 こんなに壊れてしまうとは、1mmも思ってなかったくらいに幸せだった。
そうだ、イタリアもフランスからのメールを見たんだよな? イタリアはどんな反応をするんだ?
思い出に浸っている間も長くは続かず、 恐怖と絶望が再び湧き上がって来た。 これでイタリアにさえ突き放されたら、俺は何処へ行けばいいのだろう?
イタリアに何をされてもいい。 どんな酷くされてもいい。 罵られたって、領土を奪われたって、 いまとなったら、全部どうでもいい。 イタリアさえいれば、1人じゃないなら、俺はいつまでも生きれるから。
卍
そう思い、俺は小走りで家に向かっていった。
川の水がおだやかに街灯の光を受けて輝いている。 かすかに、水面に月が映っていた。
少しでも現実逃避をしたくて、そんな綺麗な風景を眺めていた。
卍
すると、何か不審に感じ、走る足を止めて、川を見た。
卍
目を細めて川をもう一回みた。
卍
何か既視感を感じた。
卍
その川に流れている”ヒト”が、 とても親しい人に見えた。
俺は柵を乗りこえ、迷わず、その”ヒト”めがけて川に飛び込んだ。
卍
なんとかその”ヒト”を抱えて川から上がってこれた。 服に水がしみ込んで重く、ぐちゃぐちゃで気持ちも悪い。 だけど、今はそんなこと気にしていられなかった。
その運んできた”ヒト”に目を見やった。
卍
卍
今にも泣きそうな苦笑が零れた。
顔も体形も、服も手も足も 俺の愛人にそっくりだった。
卍
卍
彼の身体はピクリとも動かず、 瞼も閉じて静止したままだった。 頬に手を当てると、冷たくて思わず直ぐに手を離してしまった。 この冷たさは、川の水の冷たさだけじゃないはずだ。 身体の内部から冷たいんだ。
ソレが表すことは一つしかなかった。
彼の心臓に手を当てる。 次に耳も当ててみる。 だけど、静かだった。
心臓が止まっている。
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卍
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卍
悲しくて悲しくて死んでしまいそうだ。 心臓がはち切れそうなくらいの申し訳なさと悲しみと絶望が俺を襲っている。
叫びたい気分だけど、叫ぶ力も今の俺には無かった。 ただただ無力な俺に失望した。
それでも川は綺麗なままだった。 俺は死んだイタリアを姫抱きして、川のふちに立った。
前まで幸せだったのに。
幸せなままでよかったのに。
神様は酷いヤツだ。 そんな、ここまでしなくてもいいだろうに。
本当に、なんで、どうして、
どうして、こんな目になっちまったんだろう...!!!!!
卍
卍
俺は倒れ込むように、 死んだイタリアを抱えて 川へ飛び込んだ。
コメント
4件
やだああああああああ!!!! な、なちいたが……私の幸せがああああああああ!!!! あの世で和解して幸せに結婚してますように(?)
死ぬッ