ヒロト
ふー今日も塾疲れた
ツヨシ
おいヒロト、今日こそ異次元ロードから帰ってくれるよな?
ヒロト
わ、わかったよ
ヒロト
(明日こそ行ってあげるから今日は無理って昨日言っちゃったからな)
異次元ロードとは、地元でも通った人は帰ってこれないと噂されている、雑木林に囲まれた道のことである。
ヒロト
(これだから怖いもの知らずと友達になると面倒臭さいんだ)
ヒロト
今日はお母さんと石源(イシゲン)駅で待ち合わせしてるから空き地のある角までにして
ツヨシ
しょうがないなー
ツヨシ
レッツゴー!
ツヨシ
ヒロトビビりすぎだって
ヒロト
僕は怖くて下向いてるからツヨシは前を見といて
ツヨシ
わかった
ツヨシ
ヒロト、どこかわからなくなった
ヒロト
え!?
ツヨシ
これが異次元じゃないか?
新築住宅街が昭和の住宅街に変わっていた
ツヨシ
とりあえずあそこの駄菓子屋で道を聞いてみよう
ツヨシ
すいません
駄菓子屋のおばさん
あら、こんな遅くに坊主二人何やってるの!
駄菓子屋のおばさん
とりあえず名前を教えて坊主
キキー
駄菓子屋のおばさん
あらちょうどよかった
駄菓子屋のおばさん
おまわりさんこの坊主達を保護してあげて
ツヨシ
逃げるぞ、、
ツヨシはヒロトの腕を掴み、走った
ヒロト
はーはー
ヒロト
なんで走ったの?
ツヨシ
あの警官は噂によると子供を夜に見つけると山に埋めるらしい
ヒロト
えー!危なかった
ヒロト
もう空き地についてるじゃん大通りに出て帰ろうよ
ツヨシ
ちょっとここで遊んで行こうぜ
ヒロト
もう帰んないとお母さんに怒られる
ツヨシ
いいじゃんちょっとぐらい
ヒロト
ダメなの
ツヨシ
いいじゃん
ヒロト
もういい
ツヨシ
おいどこに行くんだそっちの道は、、、
ツヨシが何か言っていたけどもう駅に行かなきゃ
ヒロト
あれ?
ヒロト
いくら走っても元の世界に戻らない
ヒロト
もっと走んなきゃ
前から来た自転車にぶつかりそうになった
警官
見ーつけた