テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
同じ事務所でデビューを目指す練習生たち。 友情、嫉妬、プレッシャー、脱落。 ステージに立てるのは、ほんの一部。 それでも彼らは、マイクを離さない。
第4話 残る理由
評価結果が貼り出される時間。 練習生たちは、息をのんで掲示板を見つめている。 紙が貼られる。
《チーム対抗ステージ 評価結果》 ・A評価:チーム3 ・B評価:チーム1 ・C評価:チーム2
ジフン・ソンウ・ユリのチームは——A評価。
ユリは小さく息を吐く。
ユリ
ジフンは、安心したようにうなずく。 ソンウは、静かに拳を握りしめていた。
【トレーナー室】
トレーナー
空気が一変する。
【夕方・全体集会】
代表が前に立つ。
代表
ざわめき。 名前が呼ばれる。
代表
一瞬、誰も言葉を発せなかった。
ユリ
ジフン
代表
ソンウは、何も言わず頭を下げる。
【夜・屋上】
ユリ
ソンウ
ユリ
ソンウは驚いて顔を上げる。
ソンウ
静かな声。
ソンウ
ユリは息をのむ。
ソンウ
拳が震える。
ソンウ
ユリ
ソンウの目が揺れる。
【別の場所・練習室】
ジフンが一人、鏡を見つめている。
ジフン
【翌朝】
ソンウが荷物をまとめている。 ジフンとユリが現れる。
ジフン
ジフン
ソンウ
【別れ】
エレベーターの前。
ユリ
ソンウ
夢は、残る人と去る人を分ける。 でも、想いまでは消せなかった。