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朝陽

なぁ、奏太

奏太

うん?どうした

朝陽

お前、都市伝説好きだったよな?

朝陽

何かいいの知らないか?

奏太

いいのって言われても

奏太

急にどうしたんよ

朝陽

いや、今日俺の部屋を掃除してたらさ

朝陽

俺と知らない誰かの2人が写ってる写真を見つけてさ

朝陽

知らない人のことをお母さんに聞いたら
どうやら俺の祖父だったらしくてな

朝陽

祖父は俺が3才の頃に亡くなったらしい

朝陽

それでその祖父から俺が2才の時に
ある贈り物を貰ったらしいんだけど

朝陽

俺はそんな物貰った記憶がないんだ

奏太

なるほど、それでその贈り物が
知れるいいのがないか?ってことか

朝陽

そう!そういうこと!

奏太

そんな都合のいいもの...

奏太

...あ!

奏太

ちょっと待ってて

奏太

奏太

おまたせ

朝陽

あったのか?

奏太

これは有名なものではないんだけど

奏太

人生で会ったことのある人に
会えるって噂の都市伝説で

奏太

記憶公園っていうんだけど

朝陽

記憶公園?

奏太

そう!その記憶公園なんだけどちょうど
お前の家の近くの公園なんだよ!

朝陽

え?でも記憶公園なんて
名前の公園は家の近くにないぞ

奏太

いやそれは都市伝説上での名前で
本当の名前は○○公園だよ

朝陽

まじか!徒歩5分ほどでいけんじゃん!

奏太

それで記憶公園についてだけど

朝陽

うん

奏太

まず記憶公園は夕方にしか出現しないんだ

奏太

それで夕方に記憶公園に行ったとしても心の底から
会いたいという想いがなかったら何も起きない

朝陽

ふむふむ

奏太

それでここからが重要で、まず公園のベンチに座るんだ。
そして次に、目を閉じて会いたい人のことを考える

奏太

そしたら記憶公園と書かれた公園に着くらしい

朝陽

へぇ~

朝陽

で、そこからどうなんの?

奏太

分からない

朝陽

え?

奏太

そこからは分かんない。
でも着くまでの方法は正しいはず

朝陽

えー

朝陽

分かった、ありがとう。
早速行ってくるよ

奏太

おう!行ってら~

○○公園

朝陽

はぁ、緊張してきた

記憶には残っていない祖父との思い出 きっと楽しかったのだろう 俺はその思い出を思い出したい

公園のベンチに座る 空の青色がオレンジ色に塗りつぶされている 目を閉じる 頭の中で考えるのは祖父のこと 写真で見た笑顔を鮮明に浮かびあがらせる

???

ちょっと坊や大丈夫かね?

声が聞こえる おっとりとしていてそれでいて覇気のある声 まさかと思い、目を開ける

朝陽

うぅ、あれ?

あんなにオレンジ色だった空が青い 急いで辺りを見回す するとそこには

???

おぉ、起きたか。いや
妙に魘されていたからの、心配したんだよ

朝陽

おじい、ちゃん?

そう言って笑う老人 あの時写真で見た祖父の姿 その笑顔が目の前の老人の笑顔とそっくりだった

???

おじいちゃん?
誰かと勘違いしとらんか?

困り顔をする老人 俺は、いや僕は、その顔にも既視感があった それがどうしようもなく嬉しくて、悲しくて、苦しくて、 いろんな感情が混ざりあって 気づけば涙が流れていた

朝陽

あ、うぁ、うぅ

???

どうした?大丈夫か?

朝陽

いえ、大丈夫、です

???

そ、そうか

朝陽

あの、おじいさん

???

なんじゃ?

朝陽

失礼ですが

朝陽

あなたのお孫さんは「朝陽 雄輔」
という名前ではないですか?

???

そうじゃが、なぜ知っておる?

朝陽

信じてもらえないかもしれないですが

朝陽

僕は、「朝陽 雄輔」の未来の姿なんです

祖父

・・・

祖父

ふむ

祖父

もし坊やが雄輔の未来の姿だとして
一体、何をしに来たのだ?

朝陽

それは...

祖父

言えんのか?

朝陽

おじいちゃん、あなたに会うためです

祖父

ワシにか?

朝陽

はい

祖父

ふむ、成る程

祖父

坊や、いや雄輔

朝陽

は、はい!って、え?

祖父

何をびっくりしとる
坊やは雄輔なのだろう?

朝陽

い、いやそうだけど
信じてくれるの?

祖父

当たり前だろう。雄輔はワシの孫だ。
孫を信じるのは当たり前じゃ

朝陽

あ、ありがとう!

祖父

それで雄輔はワシに何かを
聞きに来たんじゃないか?

朝陽

あ、はい!あの、僕が2才の頃に
贈ってくれた物のことなんだけど

祖父

贈り物?ああ、あれか!

祖父

雄輔の家は今どこじゃ?

朝陽

えっと、昔から変わってないけど

祖父

なら、家の庭に一本、バツ印がついてる
柿の木があるはずじゃ

祖父

そこの周りを掘って見なさい

朝陽

ええと、分かったよ

祖父

雄輔は今いくつなんじゃ?

朝陽

僕は今15才だよ

祖父

そうか

祖父

15、15かぁ。こんなに立派に育って

祖父

ワシは嬉しいよ

朝陽

僕もおじいちゃんに会えて嬉しいよ

祖父

雄輔、聞きたいことがあるんじゃが

朝陽

うん?何?

祖父

多分ワシは死んでいるのじゃろう?

朝陽

あ、えと、

祖父

別に死ぬことは怖くはない
だが、不安だったのだ

祖父

孫が成長していく姿を見れないのではないかと

祖父

だが、何の奇跡かワシは雄輔の成長した姿を見れた。
それだけでワシは救われたよ

祖父

ありがとう。ワシの一番大切な孫

朝陽

おじいちゃん...

祖父

これからも頑張るんじゃぞ?

祖父

ワシは雄輔をお空から見守っているからの?

朝陽

うん!僕の活躍を見守ってね!!

僕の視界が歪んでいく 涙が溢れてくる そうしてだんだんと、視界が暗くなってくる きっともう、ここには居れないのだろう

朝陽

だから、だからおじいちゃん

朝陽

ありがとう!僕をここまで育ててくれて!

視界がクリアになっていく 空はもう暗くなって星が見えている

朝陽

早く帰らなきゃ!

急いで家へと向かう

朝陽

ただいま

お帰り、もうすぐでご飯できるわよ!

朝陽

分かった

お母さんの言葉を聞きながら、俺は庭に出た

朝陽

えっと、バツ印の柿の木は

探しているとバツ印のついた柿の木を見つけた その柿の木は他の柿の木よりも大きく見えた

朝陽

よいしょっと!

スコップで掘っていると何か、筒の様なものが出てきた 開けてみるとなかには紙と硬貨が入っていた

朝陽

なんだこれ

朝陽

手紙?

6さいのゆうすけへ                         ゆうすけ、しょうがっこういちねんせいおめでとう! はじめてのかんきょうにとまどうことも あるだろうけど、ゆうすけなら だいじょうぶだと、しんじてるよ どうしてもむりとおもったら、このてがみと いっしょにはいっている5えんだまをポッケにいれて がんばってみて! おじいちゃんはおうえんしているよ            ゆうすけのことがだいすきなおじいちゃんより

朝陽

なんだよ、これ...

朝陽

おじいちゃん、本当に、本当にありがとう

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