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冥府山のほとんどは崩壊
魔王城があった場所は、お花畑へと変貌をとげていた
ヨワメ
ヨワメ
お花畑の真ん中で、ヨワメはひとり腰を下ろしている
赤くした目で、ぼんやりと蒼穹を眺めながら呟く
ヨワメ
大きな爆発のあと、爺の姿は消えていた
遺されたのは、焦げた腹巻と1本の湿布だけ
ヨワメは、強めに腹巻を握りしめる
ヨワメ
ヨワメ
ヨワメが感傷に浸っていると、どこからか声が聞こえてきた
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
空の彼方、ふわふわと浮かぶ雲の上に、ちゃぶ台の上に敷かれた座布団に座っている老人がいた
ヨワメ
ヨワメ
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
ヨワメ
ヨワメ
ヨワメ
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
ヨワメ
しかし、ヨワメの表情はどこか満ち足りていた
ふぁんたジジイ
ヨワメ
ふぁんたジジイ
風に吹かれて、爺の声が少しだけ優しくなった
ふぁんたジジイ
ヨワメ
ぽろりと一粒、ヨワメの目から涙が落ちた
ふぁんたジジイ
ふぁんたジジイ
ヨワメ
ヨワメ
2人の声が、澄み渡った空に溶けてゆく
世界は救われた
ギャグと鼻水と湿布の勇者が、確かにそこにいた…
爺が残したものは、ボケでも武勇でもない
ひとりの少女の成長だった…
ファイナルふぁんた爺は、今日もどこかで叫んでいる
薬で腹いっぱいになっちまうわぁ!
おわり