TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

狐の隠れ家

一覧ページ

「狐の隠れ家」のメインビジュアル

狐の隠れ家

4 - 第4話 狐の神様と幼い少年 ②

♥

566

2025年03月10日

シェアするシェアする
報告する

また太陽が上り、一日が始まる

@ 水

あー、…やばい眠い…

あの少年の件で一睡も出来ずに 水は朝を迎えた

@ 水

でも結局…、

@ 水

あの子が来ないと始まらないんだよな…

そう、水が言った通り あの赤髪の少年がまた神社に 来ないと何も始まらない

少年の名前も年齢も知らないのに 兄弟を守るとか、現実的には考えて不可能だ

神様の水によって、1回のミスは 1人の人間を殺す事と同じ

それだけ人に幸福を与える事は ものすごい責任がいる

@ 水

…、難しいな~

@ 水

話せもしないし…、

所詮、人と神様 会話することも不可能だ

何なら、姿さえも見えない

更には、相手が神を信じているかも 分からない

あんな環境にいるんだ

最後の一か八かの藻掻きだろう

居るか分からない存在を 信じるには、かなりの勇気が 必要だ

ただでさえ、味方はいないんだから

@ 水

…あの子…小学生ぐらいの年齢だったし…

@ 水

昼の内は来ないか、…

@ 水

する事無い、…暇だぁ…

@ 水

眠いし、…寝よっかなぁ…

縁側から居間に移動し、 自身の尻尾に包まれ丸く寝る水

その姿はまるで本物の狐のようで 何百年も生きている彼が、幼子にも見える瞬間だった

数分も経てば、目は閉じられていて彼は深い眠りについていた

カチ…カチ…と秒針が鳴り響く

水が眠って数時間 小学生の軍団が神社の敷地に 踏み入った

時刻は2:30 小学生の低学年は帰る時間帯だ

神社の階段を登っているのは 小学生2~3年生の男児

@ mob

~~!w

@ mob

~~~、~~~~!?

@ mob

~~、~…

@ 水

…ん?

普段は無い出来事に、水は咄嗟に 目を覚まし、状況を確認する

必死に狐の獣耳を立て 小学生達の会話を耳に入れた

@ mob

ここ、幽霊出るんだって!

@ mob

えぇ?本当?嘘でしょ!w

@ mob

嘘じゃねぇし!

@ mob

なら幽霊探そうよ!

@ mob

んー、どうしたら幽霊出てくるかな?

@ mob

落書きとかしてみる?

@ 水

…は、

@ mob

いいね!やろ!

筆箱からマーカーを取りだし 小学生達は鳥居に近づく 縁側で下駄も履いていない水に 間に合うはずがない

そして、後一歩でマーカーが 鳥居につきそうになった時

@ 赤髪の少年

…何やってんの?

@ mob

…は、?誰だお前

@ 水

…!

駆けつけて来たのは、昨日の 赤髪の少年だった

@ mob

要件はなn((

@ 赤髪の少年

何やってんのって言ってんの!!

小学生の男児、男児Aとする子の 最後の1文字、

もしかすると1文字以上の言葉を 赤髪の少年は遮った

@ mob

うるせぇよ!お前には関係ないだろ?

@ mob

…あ、お前もやる?

@ 赤髪の少年

やるわけないっ!

@ mob

もう何?、まじ腹立つんだけど!

男児Aは、赤髪の少年に向かって 思いっきり手を振り被った

@ 水

辞めろ。

@ mob

…え、?

@ 水

…聞こえないのか?

@ 水

辞めろ。

水は男児Aの手を止め 赤髪の少年を庇う形をとる

@ mob

…だ、れ…?

@ 水

我はこの神社の神なるぞ。

@ 水

貴様にはもう時期、天罰が下るであろう。

@ mob

て、…天罰、…っ

@ 水

再度、我の敷地を荒らして見よ

@ 水

貴様はもうこの地にはいない。

@ mob

あ、…ぁ…ごめ…なさぃ

@ 水

…去れ。

@ mob

…は…い、っ

男児Aが率いる小学生軍団は 怯えた様子で階段を降りた

そして水は忘れずに、 彼らの僅かな不幸を願う

小学生の震える背中を 何とも言えない気持ちで 見守っていた

この作品はいかがでしたか?

566

コメント

2

ユーザー

かっこいい水

ユーザー

明日投稿する時イラストも追加で載せます! あと最終話の展開が五パターンぐらいあってどれを使うかが思いつかん、w

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚