※ワンクッション
その日の夜。
rbr
rbr
rbr
ポトッ、からん。
rbr
口から出たそれは淡い紫色の金平糖だった。
rbr
rbr
rbr
『金平糖 口から出る』🔎
嘘糖病(奇病) ・ある一人相手に嘘をつくと、その日の夜に嘘をついた数の 金平糖を吐いてしまう。 その人以外には嘘をついても影響は無い。 ・体内の糖分が金平糖になっているため、 どんどん痩せ細ってしまう。 ・金平糖の色は、誤魔化した感情の色になる。 怒りなら赤、悲しみなら青など色々。 ・その金平糖は他人が食べると甘いが、 本人が食べると物凄くしょっぱい。 発症理由 ・その人に関する何らかの出来事で、 自分に絶望したから。
rbr
…自分に絶望、か。
rbr
さらに読み進める。
治療方法 ・現在では発見されていない。
rbr
rbr
rbr
翌日
こんこん。
rbr
sho
rbr
sho
rbr
sho
からん。
数日後。
こんこん。
rbr
sho
rbr
sho
rbr
sho
rbr
sho
rbr
sho
rbr
sho
rbr
からん、からん、からん、からん。
こうして、時々シャオロンが扉の前まで来ては
話すだけの日々が続いた。
辛くて、自傷行為をする日もあった。
話すたびに嘘をついて、
自分を嫌って、
毎夜金平糖を吐き出した。
コメント
1件