人間って、自分勝手だよね
君は外を見ながら そう呟く
俺
なんでそう思うんだ?
俺はその言葉を不思議に思い 彼女に優しく問う
彼女
ええ?
彼女
だってさ...
彼女は薄く笑い
湯気を立てるコーヒーカップに 手を付ける
彼女
なんだろうね...
自分勝手っていうかさ
自分勝手っていうかさ
彼女
幸せを求めようとするって言うか...
彼女
えっと...じゃあ
何か思いついたのか 人差し指を立てながらにこりと笑っている
俺
なにか思いついたの?
俺は優しく聞いてみる
彼女
うん...っ
彼女
例えば、
彼女
一日中寝る事が幸せって思う人が居たとするでしょ?
彼女
で、その人が
彼女
病気にかかったり
彼女
どこか怪我した場合にさ。
彼女
前まで幸せだと思っていた
一日中寝るっていう幸せは
一日中寝るっていう幸せは
彼女
多分、嫌になると思うんだよね
俺
ん?
俺は少し首を傾げ彼女を見つめる
彼女
だって
彼女
1日寝たきりじゃつまらないでしょ?
彼女
だから、その人の幸せは
彼女
誰かと遊んだり、走ったりする事が
彼女
幸せに変わるって事。
俺
なるほどね...
相槌を打ちながら コーヒーを1口飲む。
俺
じゃあ、今君が思っている幸せは?
彼女
貴方と居ることに決まってるじゃない笑
優しく笑い 恥ずかしそうに顔を赤らめている
俺
俺もかな笑
彼女
この幸せは変わらないよね?
俺
当たり前だろ?笑
心配そうに見つめる彼女へ 俺は優しくそう言った
彼女
そっかぁ笑
真夜中の静けさの中 温かい電気が夜道を照らした







