健忘性幼児化症候群

僕は黄

突然ですが、｢健忘性幼児化症候群｣という病気を知っていますか？

強いストレスを感じた時に自分の心を守るため、人格が幼くなってしまう多重人格の1種です。

"健忘性"と付いているのには理由があって

健忘性幼児化症候群の患者は感じるストレスが大きければ大きいほど、いっときの記憶を無くしてしまうんです

これは、そんな病を抱える僕と

支えてくれる仲間の話。

ここが僕の部屋

可愛らしいぬいぐるみと無機質なパソコンが混在するちぐはぐな部屋

僕は人前に出るだけで不安やストレスを感じやすいみたいで

自分でも気づきにくいこの病の病名を知ったのはつい最近

紫ーくんに相談したら真っ先にシェアハウスを提案してくれた

ほかのみんなも乗り気でシェアハウスをしてくれて、僕自身も安心して暮らせている

僕は一日のうち半分くらいは幼い状態でいるからみんなの僕に対する口調は幼い

幼い"ぼく"になる時は頭にもやがかかったようになる

それが今は無いからきっかけさえなければ今日は大丈夫そうだ

今日は黄くんの調子が良さそう

黄ちゃんは大きな音や強い光が苦手で驚いたりストレスを感じると特に幼くなる

だから俺達も細心の注意を払っている

ガシャン!!

…けど

どうしてもこういうことは起きてしまう

黄ちゃんの目にどんどん涙が溜まっていく

赤が黄の耳を抑える

こういう時は視覚も聴覚も遮断して入ってくる情報を少なくしてあげる

こういう時は赤くんに任せるのが1番

誰があやすよりも赤くんに任せるのが1番早い

1度症状が出てしまうとなかなか戻らないのもいつもの事

ただただ可愛い黄くんと遊ぶのが俺らの日常

寝ることが大人の心と子供の心の切り替えのきっかけになることも多い

午後からはレコーディングがあるから多少精神年齢は高いと嬉しいんだけど…