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佐久間side

あの日

俺は阿部くんを守らなきゃって思った

でも、俺にそんな力は無い

だから、変わりたいって思った

人のために変わりたいって思ったのは

初めてだったから

なんだか嬉しかった

あの日の放課後

俺は職員室に向かった

先生にしばらく学校を休むと伝え

当たり前だけど止められて

でも

佐久間大介

いじめられてるだけじゃ嫌なんで

佐久間大介

守りたいって思える人ができたし

佐久間大介

変わりたいんです

佐久間大介

助けてくれる人もいないんで

最後の言葉は先生に言ったつもり

助けてくれなかった先生に 口出しされたくない

案の定先生は何もいえないみたいで

承諾してくれた

それからすぐに髪を切りに行った

親にコンタクにしたいと伝えた時

すごく嬉しそうで

すぐに眼科に行った

それから、強くなりたくて

筋トレもしたし柔道も習ってみた

合気道もやってみたし

できることは全部やった

そのお金は全部親が出してくれて

理由をきかれたとき

守りたい人ができたと伝えた

不思議に恥ずかしさはなく

親もそれで納得してくれた

守りたい人が男なんて一ミリも 思ってないんだろうな

学校を休み出してから

どのくらいが経っただろう

久しぶりの学校は緊張したけど

阿部くんに会うのが楽しみで仕方なかった

でもおかしい

登校してから

みんながすごく見てくる

なんかおかしいかな

いや、周りの人がどう思おうが関係ない

早く教室に行かなきゃ

でも教室に入る前に

深澤辰哉

じゃあな。なんかあったらすぐ連絡して

って声が聞こえて

一瞬足が怯んだ

こんなに頑張ったのはいいけど

そういえば阿部くんには深澤くんがいる

もう遅かったんじゃないかって

たとえもう遅かったとしても

前の俺とは違う

もしも遅かったとしても

俺は俺のやり方でやる

そう心に決めて教室に入る

教室に入った瞬間

教室中がざわざわし出した

でも俺の目線のさきには 1人しか居なかった

佐久間大介

おはよう。阿部くん

すごく驚いた顔をして俺を見る阿部くん

阿部亮平

急に居なくなって、心配したんだからね

この人はどれだけ優しいんだろう

俺のことなんてとっくに嫌いになってると 思ってた

それからは嬉しいことだらけだった

阿部くんが髪型を褒めくれたこと

阿部くんをあいつらから守れたこと

本音を言えたこと

全部が嬉しかった

カバンのことを聞かれて

佐久間大介

いじめられて苦しい時に見て癒されるためにつけてたものだから

阿部亮平

じゃあ、その癒しは?

この時、変な勇気が出て

佐久間大介

ん?阿部くんがいるし

と、俺の気持ちに気づいて欲しくて

賭けで行ってみた

でも、阿部くんは鈍感で 俺の気持ちになんて全然気付いてない

俺の気持ちに気づくのはいつになるのかな

それがこれからの俺の楽しみになっていた

でも、多分簡単じゃないんだよな

深澤辰哉

じゃあ、あべちゃん戻るね

阿部亮平

あ!うん

深澤辰哉

帰り迎えくるから

深澤辰哉

一緒に帰ろ

阿部亮平

うん!待ってる

その会話が複雑で多分 笑えてなかったと思う

阿部くんはやっぱり深澤くんのことが…

気になって深澤くんが教室を出てった後に

佐久間大介

阿部くんって

佐久間大介

もしかして

佐久間大介

深澤くんのこと好きだったりする?

阿部亮平

え⁉︎

阿部亮平

なに急に…やめてよ

いや、その反応誰が見ても

図星な時でしょ

失恋…まぁわかってたことだけど

佐久間大介

隠さなくていいのに…

佐久間大介

応援するよ

阿部亮平

…うん

阿部亮平

違うけどね。本当に

佐久間大介

わかったから。そんなに焦んないで

どうしても隠したいんだな

それはなんでなんだろう

阿部side

俺は、結構前から辰哉が好きだ

苦しい時、悲しい時、辛い時

絶対にそばにいてくれた

俺に声をかけてくれた

いじめられるようになってからも

ふっかがそばにいてくれればいいって

そう思った

辰哉には本当に感謝しか無い

でも、俺たちは男同士で

世間的にはよく無いことだって

ちゃんとわかってた

だから誰にも言ってこなかったし、

気づく人もいなかった

だから、佐久間くんに

辰哉が好きなのか聞かれた時は びっくりした

違うって言ったけど

多分バレてるんだろうな

佐久間大介

応援するよ

そう言われた時

ちょっと胸が「ちくっ」とした

なんか悲しくなった

なんでだろう

佐久間くんが帰ってきてくれて嬉しいけど

なんか調子狂う

ずっと俺の傍にいてくれるし

俺のことを守ってくれてる

嬉しいけど…

阿部亮平

佐久間くんさ

阿部亮平

俺なんかといると、またいじめられるよ

阿部亮平

おれなんか構わない方が…

佐久間大介

阿部くん

佐久間大介

俺、阿部くんの「おれなんか」って口癖

佐久間大介

好きじゃない

阿部亮平

え?

佐久間大介

俺は、阿部くんに助けてもらって

佐久間大介

それなのに逃げたんだよ?

阿部亮平

それは終わったことでしょ

阿部亮平

俺そんなこと気にしてなし

佐久間大介

おれは気にしてるの

佐久間大介

だからそばに居させて

佐久間大介

今度は俺が守るから

佐久間大介

ね?

阿部亮平

う〜ん

佐久間大介

納得して無いでしょ

阿部亮平

当たり前でしょ

阿部亮平

また俺のせいでいじめられたら元も子もないし

佐久間大介

守りたいてのもあるけど

佐久間大介

俺がそばにいたいんだよ

佐久間大介

阿部くんそばに

佐久間くんはそう言ってくれるけど

俺はそれが不思議でしょうがない

佐久間大介

なんか言ってよ

佐久間大介

恥ずかしいじゃん

阿部亮平

いや、だってなんで俺を構うのかなって

阿部亮平

守ってくれるは嬉しいけど

阿部亮平

なんで俺のそばにいたいのかなって

阿部亮平

佐久間くんかっこよくなって

阿部亮平

いろんな女の子に声かけられるようになったでしょ

佐久間大介

あー

阿部亮平

俺知ってるよ、放課後とかに呼び出されてるの

阿部亮平

告白とかも断ってるんでしょ?

佐久間大介

うん

佐久間大介

だって俺好きな人いるし

え?

好きな人いるんだ

あの時と一緒だ

なんか胸のあたりが痛い

阿部亮平

初耳

佐久間大介

誰にも言ったことないし

阿部亮平

告白はしないの?

佐久間大介

…うん

佐久間大介

しないよ

阿部亮平

しないんだ

佐久間大介

だって絶対断られるもん

阿部亮平

え?

佐久間大介

その人は好きな人がいるみたいだし

佐久間大介

多分告白したら成功すると思うんだよね

佐久間大介

だから、応援する側に回ろうかなって

佐久間大介

俺の恋が実らなくても、あの人が幸せなら俺も幸せだから。

佐久間大介

贅沢は言わない。

佐久間大介

片思いでいいんだよ。俺は

佐久間くんにこんなに思われてるその人は

すごく幸せな人だね

ちょっと羨ましいや

佐久間くんには幸せになって欲しいし

俺もちゃんと応援しないとね

阿部亮平

へぇー。諦めるんだ

阿部亮平

なんか佐久間くんらしくないね

佐久間大介

え?

阿部亮平

俺の知ってる佐久間くんは

阿部亮平

すごくまっすぐな人で

阿部亮平

大切な人のためなら

阿部亮平

自分を犠牲にしても構わないって

阿部亮平

そう思うような人だって

阿部亮平

勝手に思ってたから

佐久間大介

阿部くん

阿部亮平

言い方悪かったね

阿部亮平

でもね

阿部亮平

俺はなにもせずに

阿部亮平

あとで後悔してる佐久間くんを見たく無いっていうのが正直な気持ち

佐久間大介

阿部亮平

偉そうなこと言ってごめん

阿部亮平

でも、これが本音だよ

佐久間大介

後悔か……

佐久間大介

そうだよね。

これでいいんだよね?

佐久間くんの背中押して正解だよね?

佐久間大介

ありがとう阿部くん

佐久間大介

俺言ってみようかな

佐久間大介

ちゃんと好きだって

阿部亮平

……うん

良かった

そう思いたいはずなのに

胸の当たりが

すごく痛い

なんなんだろ。この気持ち

佐久間大介

阿部くん

阿部亮平

なに?

佐久間大介

好きだよ?

阿部亮平

……

阿部亮平

へ?

佐久間大介

だから、俺が好きなのは阿部くんだよ?

聞き間違い?

佐久間くんの好きな人は俺?

……

阿部亮平

痛い

佐久間大介

え?

鼓動が早くなりすぎて

胸が痛い

佐久間大介

阿部くん大丈夫?

佐久間くんが心配してくれてるのに

俺の鼓動は一向に収まる様子はなく

俺はしばらく返事をすることが 出来なかった

強く見えて弱い彼

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コメント

5

ユーザー

ちゃんと気持ちを伝えれるさっくんが凄いよ!尊敬する

ユーザー
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