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コヨミ
コヨミ
奨太
奨太
コヨミ
曽祖父、作造が作ったタイムマシーンを復活させた奨太は
実家の隣に住むコヨミに驚くべき提案をした
奨太
奨太
奨太
コヨミ
コヨミ
動揺するコヨミに奨太は事の経緯を説明し始める
このタイムマシーンの開発、製造が開始されたのは2001年
現役の機械技術者だった奨太の曽祖父
根岸作造が密かに自宅の地下室にて作業を始めた
それから三十年後の2031年
ついにタイムマシーンが完成
だがこの時、作造は八十を超えた老人で
確実な実証実験を成功させるために
当時、十七歳だった隣人の中崎明日夢を被験者に選んだ
明日夢は出産時の事故で植物状態になった母、愛紗に会うため
二十四年前の過去に飛び
独身時代の愛紗との対面を果たす
その後、何度も過去へ飛び愛紗と接するうちに
愛紗を救いたいと思うようになり
その思いに気づいた作造が使用を禁止したにもかかわらず
無断で地下室に侵入し改良中だったタイムマシーンを使用
愛紗を庇って大型のトラックと衝突し
愛紗はその後、一時は意識を失うも
事故から二日後に目を覚ました
明日夢は何とか未来に戻り
十八年後の事故現場で倒れているところを発見された
明日夢は無事に病院で意識を取り戻したが
母、愛紗の意識は戻っておらず植物状態のままだった
ショックを受ける明日夢に父、丈太郎が一枚の手紙を手渡す
そこには奇跡的に目覚めた愛紗からの感謝の言葉が綴られていた
だが目覚めてから十日後の2014年7月31日
愛紗は突然意識を失い
五十歳で亡くなるまでの二十年間
植物状態のままとなってしまった
コヨミ
コヨミ
奨太
コヨミ
奨太
奨太
奨太
コヨミ
奨太
奨太
コヨミ
コヨミ
コヨミ
奨太
奨太
コヨミ
瀕死の状態で未来に戻った明日夢が意識を取り戻し
懸命なリハビリで日常生活を取り戻しつつあった頃
作造はタイムマシーンを完全に眠らせることを決意し
タイムマシーンの機能を完全に停止させた
だが三十年の歳月をかけて作り上げた大切なマシーンを
作造は完全に破壊することができず
根岸家の地下室にずっと置かれることとなった
そして地下室は完全に閉ざされ誰も近寄ることはなくなり
そこから更に七年の月日が流れ
2039年
大学三年になった奨太は
曾祖父、作造が眠らせたタイムマシーンを復活させるため
地下室から完全に停止したマシーンやパソコン一式を運び出し
自身の研究室に移送
そこから独学で研究を開始したが
想像以上にマシーンの構造は複雑で
苦戦を強いられることとなった
それから二年後の2041年
曾祖父、作造が他界
作造の遺品の中からタイムマシーンの研究ノートが見つかり
奨太は大学院でタイムマシーンの研究を続けていたため
形見分けとしてノート一式を譲り受け
更に研究を重ねた結果
奨太はやっと一部の機能の復元に成功
コヨミ
コヨミ
奨太
奨太
奨太
奨太
コヨミ
奨太
奨太
コヨミ
奨太
奨太
奨太はタイムマシーンを完全に復元させて
明日夢の母、愛紗が事故に遭う前にコヨミを向かわせようと考えていた
だが復元作業は想像以上に難航し
完全に元の状態に戻すことはできなかった
何度も調整を重ねた結果
二十三年前まで戻れるようにはなったのだが
コヨミ
コヨミ
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
コヨミ
奨太が棚から小さな瓶を取り出しコヨミに見せる
コヨミ
奨太
コヨミ
奨太
奨太
コヨミ
コヨミ
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
恐る恐る薬の瓶に手を伸ばすコヨミ
コヨミ
この無色透明なその液体に
愛紗の未来がかかっているとは
この時は誰も知る由もなかった