ななもりside
昼休みも終わり、俺たちは玉入れの競技に出場した。
赤崎
シュパッ
桃谷
ポイッポイッ
やけくそ気味に入れる莉犬くんと冷静なさとみくん。
どちらも1個は入っているようだった。
紫央
コンっ
紫央
ゴンッ
紫央
コンっ
紫央
俺が投げた全ての玉は枠に当たり下に落ちる。
その上回り回って俺の頭に落ちる程。
紫央
乾いた笑いを漏らすしかない俺は1歩離れた所でみんなの姿を見ていた。
桃谷
心配そうに話しかけてきたさとみくんに
紫央
目を背けてそう返事をする。
だから体育祭なんて、、、!!
3年、2年の競技をぼんやりと見つめ、俺は1人応援席に座っていた。
これが終わったら障害物競走。るぅとくんと勝負の時。
紫央
いつもは自信たっぷりな俺だけど、それは勉強だけの話。
ゲームも、どんな勝負も、この体育祭さえも、何もかも。
俺は彼に遠く及ばない。
紫央
、、だからこそ、負けたくないんだ。
もし天才の彼に1度でも勝てるとしたら。
そしたら今度こそ。
『流石僕のライバルですね!』
__るぅとくんと本当のライバルになれる気がするから。
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