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すみません、通知がおかしくて 読むの遅れましたあああ!!! そらるさん……これはもう楽しい 思い出にはできなさそうな気が… でも!まふくんと手繋いだのは いい思い出になるはずっ!!! うん!!!きっとそうだ!そうなるはず! ともくん…さすがにそらるさんが 可哀想だったよ…君は楽しそうだったけどw 続き楽しみにしておりますです!
おおっと手を繋いだーwそりぁまふくん戸惑うわw今回はそらるさんの可愛い部分が見えた気がする... そらるさん次もがんば!
突然落ちて、それで勢いを つけたコースターが、凄い スピードで進んでいく
小さな山を上下したり、 ぐるっと一回転したり
彼方
僕らが絶叫して楽しんでいると、 隣からそんな声が聞こえる
そんな中、突然失速して、 またコースターが上へと登り始めた
今度は、頂点がスタートよりも 高いところにある
智弥
彼方
後ろで楽しそうに笑っている とも君と、目をつぶって頑なに 開けようとしない彼方先輩
棗
直接何かはしてこないものの、2人 からの言葉の攻撃がえげつない……!
彼方
えっ、手?
急にどうしたんだろう……
真冬
呼ばれたれたと思ったら手を 繋いできて、さらにぎゅっと 握りしめてきた彼方先輩
強く握られて、やっぱり少し 痛みを感じるほど
それより、何で手繋いできたの!?
真冬
……と、不意に、コースターが ガタッと前に傾いた
棗
それに合わせて、後ろの2人が また盛り上がる
一方の彼方先輩は、完全に 弱りきってしまっていた
「「キャーッ!!」」
乗っている人の絶叫と共に コースターが落下して、さっきよりも さらに速いスピードで進んでいく
それから、体感で数分ほど
少しずつコースターが失速して いって、今度は完全に止まった
スタッフ
出発の時にも聞いたお兄さんの声の 後、安全バーが自動で上がっていく
再び無言のままの彼方先輩に次いで コースターを降りて、近くにいた 姉さん達の方へ合流した
翔太
こっちに手を振ってる天ちゃんの ところに、とも君と96ちゃんが 走って行く
その後ろから、ふらふらしてる 彼方先輩を支えて、僕らもゆっくり 歩いて行った
真夏
彼方
姉さんが話しかけても、無言のまま
真冬
確認のために、一応聞いてみると……
智弥
そう笑顔のままあっさりと答えられた
真冬
観覧車なら怖くないし、ゆっくり 景色を見ながら休めると思った
彼方
智弥
とも君とみんなも案に乗ってくれて、 早速移動することに
少し列に並んでから、僕らの番が来た
1つのゴンドラの定員が6人らしく、 3人と4人に分かれて乗る
僕、彼方先輩、姉さん、とも君の グループと、天ちゃん、96ちゃん、 蒼井さんのグループ
智弥
4人でゴンドラに乗り込んだ後、 とも君にそう褒められる
ちなみに席順は、僕の隣に彼方先輩、 前には姉さんがいて、その隣、 彼方先輩の前にはとも君がいる
彼方
すると、何故か彼方先輩が、恨めし そうな声でとも君を睨みながら言った
ってあれ……なんか先輩の顔、 さっきより青くなってない?
真夏
姉さんも気づいたのか、心配そうに 先輩に声をかけてる
智弥
とも君に釣られて、僕も窓の外を見る
すると、ちょうど1つ前のゴンドラに 乗ってる3人が、こちらに手を 振っているのが視界に映った
僕も手を振り返してから、 彼方先輩の方に目を向ける
……と
彼方
外は一切見ずに、さっきみたいに ぎゅっと目を瞑って俯いていた
真冬
もしかして、とまた嫌な予感が しつつ、声をかけてみる
彼方
いつもとは違う、 少し震え気味な声の返事
相変わらず目は瞑ったままだ
真冬
智弥
真冬
もう一度、同じことを とも君に聞いてみる
彼方先輩の、この異様なまでの 怖がり方は……
智弥
や、やっぱりそうだよね!!?
怖がっている先輩をひたすら 姉さんと宥めながら、ゴンドラが 一周するのを待つ
真夏
真冬
先に僕が立って手を差し出すと、 それをがっしり掴んで立ち上がった 彼方先輩
ジェットコースターとは違って 今回は“恐怖症”だから、怖がり方が さっきの比じゃない
……いや、あれも結構高さが あったし、まだこっちの方が 平気なのか……?
どちらにしろ、観覧車に乗ろうと 言ったのは僕だし、すごく申し訳ない
僕と先輩、姉さん、とも君の順に 開いた扉から降りて、先に降りていた 3人と合流した
棗
翔太
彼方先輩の異変に気づいた2人が、 心配の声をあげる
星奈
蒼井さんも知っていたらしく、 どこかで休憩しようと提案してくれた
少し歩いたところのベンチで、 一旦休むことに
智弥
そう言って、とも君が近くの 自販機に走って行った
彼方
その後ろ姿を、これでもかと 睨んだ彼方先輩
真冬
ジェットコースターはともかく、 観覧車に至っては、僕が 提案しちゃったことだし……
彼方
智弥
買い物から戻って来たとも君が、 僕と彼方先輩の間から顔を覗かせて 聞いてきた
彼方
智弥
そう言って、先輩にお茶の ペットボトルを差し出したとも君
そういえばあの時、とも君が僕の 案に賛成してたけど、その時点で 疑うべきだったのか……?
彼方
智弥
彼方先輩を軽くあしらって、 次は僕らに話しかけて来た
もしかして彼方先輩、とも君と 遊園地に来る度にこんな目に 遭ってたのかな……
あの時お化け屋敷を勧めてたのも、 彼方先輩が怖いの苦手で、怖がるのが 面白いから……とか?
星奈
蒼井さんがそう提案してきた
たしかにそれなら高くもないし、 自分で回さない限りそこまでの スピードにはならない
棗
彼方
智弥