奈央と仲直りしてから前のように話すようになった。
だが、私はまだ教室で普通の生徒のように勉強することは出来ていない。
それが、とても憎いのだ。
そんな自分が嫌で嫌でしょうがない。
東宮奈央
咲野藍
奈央とはクラスが同じだ。
奈央は仲直りしてから休み時間に授業のプリントやノートを持ってきてくれるようになった。
だから、未だ教室に行けていない自分が嫌なのだ。
東宮奈央
咲野藍
そこで、次の授業の5分前のチャイムがなった。
東宮奈央
咲野藍
奈央は次の授業の準備をするために教室に帰った。
休み時間に保健室に来てチャイムがなったら帰るというルーティンはそうそうできるものでは無い。
その点において、私は奈央のことを尊敬している。
同時に私のことを心配してくれてありがとうとも思う。
小日向芽衣
姫沢桜良
姫沢桜良
姫沢桜良
はぁ...こいつらは何も分かってない
咲野藍
咲野藍
咲野藍
小日向芽衣
咲野藍
咲野藍
小日向芽衣
咲野藍
藤岡知子
とまあ喧嘩はこいつらとしか出来ないのでこいつらが居ないと何かと困るのである。
成瀬春樹
今日の昼はこいつと2人きりである。
それにしても冬で屋上は昼間とはいえ寒い。
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
こいつもしかして料理上手か?
高校生って普通こんな美味い卵焼き作れるのか?
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
しまった
空気が悪くなる
こいつに空気を読ませてしまう
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
こんなくだらない話をしていると昼休みが終わってしまう。
私とこいつは黙々と弁当を食べた。
成瀬春樹
咲野藍
いきなり過ぎてご飯を口から出すとこだった。
危ない...危ない...
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
まぁ...夏休みとか外出すればいつもこいつがいたし変わらねぇか
咲野藍
成瀬春樹
こうして私は真冬にこいつとデートすることになった。
デートの待ち合わせはこの駅だ。
私が時間ぴったりに向かったらもうあいつは着いていた。
成瀬春樹
成瀬春樹
会ってそうそう私の私服をジロジロ見てきた。
普通にきめぇ
咲野藍
成瀬春樹
奢ってもらうんだ。今日は私が食べたいけど我慢してたもの全部食べる。
店員
成瀬春樹
店員
私達は店員に言われるがまま席に着いた。
店内は綺麗なカフェである。
この店の目玉のパンケーキがめっちゃ美味そうなのだ。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
なんだこいつ
食べるものも自分で決められないのか?
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
うるせぇ
こいつ店内で静かにするっていうモラルもないのか?
店員
成瀬春樹
美味そう
さすが目玉のパンケーキだけあって生地もしっかりしている。
成瀬春樹
咲野藍
うま...
成瀬春樹
うるさく食べるやつとは反対に私は好きなものは黙々と食べてしまう性格なのだ。
黙々と食べている中でふとあいつのことをチラ見する。
成瀬春樹
そうすると私の視線に気がついたのか尋ねてくる。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
以前この話をした時にこいつにしつこく言われた。
「そんなことは考えなくていい」と言われた。
だが、最近ますます考えてしまうのだ。
成瀬春樹
成瀬春樹
不服だ。
咲野藍
咲野藍
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
淡々と話し始めた。
私はパンケーキを食いながら話を聞いていた。
僕の家は父子家庭です。
僕が入学する少し前に両親は離婚し親権は父親になりました。
離婚やら親権やらで僕はむしゃくしゃしてたんです。
さらに父親は親権を取ったとはいえ僕のことはろくに世話をしていませんでした。
料理、洗濯、掃除全て僕がやっていました。
「父子家庭」と言えばどいつもこいつも話のネタにしてくると思い高校では友達を作る気ではありませんでした。
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
でも...
小日向芽衣
咲野藍
姫沢桜良
成瀬春樹
僕の心の中のむしゃくしゃを全部吹き飛ばすかのように先輩は現れたんです。
その顔、その声、その性格
僕は一瞬で一目惚れしました。
他の誰でもない先輩のことを好きになりました。
それから僕は先輩のことを調べました。
同学年では無いことはわかったので、クラスメイトに聞きました。
そしたら先輩達「教室に行っていないヤンキー」って1年の間でも有名になっててますます好きになりました。
だから僕はその後保健室に行って事情を話してあの日告白したんです。
まぁ、先輩の性格からして絶対に振られることはわかってましたけど。
逆にOKされたら怖いです。
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
改めて考えると私はこいつのこと何も知らなかったんだなと思う。
父子家庭なのも初めて知った。
父子家庭だとしたら今まで私が話した母親の話はどう受け取っていたのだろうか。
そう考えると一気に気まずくなる。
成瀬春樹
咲野藍
私はこいつに今までの私の言動を謝ろうと思ったが、
謝ったらこいつは調子に乗るなと思いやめておくことにした。
この日のデートは全てこいつの奢りであり、私は行きたいところに全て行くことが出来た。
こういうものは...
意外と悪くないかもしれない...。
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