スノ短編集

今日はラウールが家にやってきていた

2人でUber頼んで食べながら最近の出来事を話したりした

食後、ソファに座って台本を読む俺の髪を弄りながらラウールが口を開く

突然の発言に思わずラウールを見上げる

キスの、先……ってことは、そういう事……だよな？

今までのラウールの行動や言動からして、俺が受け入れる側なんだろうと思った

思ったが、じゃあ……と簡単に差し出せることではない

俺がその顔に弱いの分かっててやっている

タチが悪ぃ……

内心頭を抱えながら、記憶を辿る

以前、メンバー全員で温泉に入った時……

その時のラウールの下半身にぶら下がっていたモノを思い出す

うん

確か、そんなに大きくなかった

身長のわりにかわいいサイズだとメンバーに揶揄われてプリプリと怒っていた姿を思い出す

アレくらいなら、なんとか……なるか

途端にキラキラした目をしてくるラウールを可愛いと思う

振ってくるキスを受けながら、大きな身体に抱きついた

そんなやりとりがあって、結局俺が折れて2人で風呂に入った

ご機嫌に鼻歌を歌いながら後ろから俺の身体を洗うラウール

されるがままの俺はチラリとラウールの下半身に目を向ける

そこには以前に見たサイズのモノ

ホッと胸を撫で下ろした

泡の付いた手で胸を撫でられる

胸の飾りを摘まれ突然の快感に思わず高い声が出てしまい手の甲で口を塞いだ

胸の飾りを弄りながら、右手がゆっくりと下って太ももの付け根をなぞる

触りそうで触らないようなもどかしい動きに思わず腰が揺れてしまう

ラウールの言葉を理解する前に、自身を握られ身体が跳ねる

ボディソープでヌルヌルと扱かれ快感で足が震えた

更に先端も攻められてラウールに支えられてないと立っていられない状態だ

耳元で囁かれ、弾けた

息も整う間もなく、ラウールに導かれて手を浴槽の縁につかされる

達した後で呆けていて、ラウールにお尻を突き出す体勢になっていることに気付くのが遅れた

自分の状態に気付いた時にはもう遅く、後ろからラウールの手が尻を撫でる

そのまま指が後孔に当たった

ﾂﾌﾟ……と小さな音が聞こえたと同時に感じた事のない違和感

ラウールの指が中でモゾモゾと動く

突然、強い快感に襲われ思わず声が

初めての感覚に混乱する

気持ち良すぎて、おかしくなりそうだ

前も触られて、耐えられず白濁を吐き出した

力が抜け、手が滑って浴槽にぶつかりそうになった俺をラウールが慌てて支えてくれる

ラウールに支えられた事で密着した身体

腰に当たる感触に一気に頭が冴えた

恐る恐る視線をそこへ向ける

俺の視界に入ったモノ

それは、風呂場に入った時からは想像がつかないほどの大きさの………凶器

そんなのひどい！って声が聞こえてきたのを無視して俺はダッシュで浴室を出た

あれからどうにもこうにも怖くなってしまった俺はそのままラウールのマンションを飛び出し、めめの所に……

目の前でケラケラ笑うめめを睨む

ガチャン！バタバタバタ

と、突然玄関から音が

現れたのはラウールで俺の姿を見た途端抱きしめてきた

強く抱きしめたまま、とんでもなく恥ずかしいことを勢いよく話すラウール

しまいには泣き出してしまった

あの凶器は怖いけど、ラウールは可愛くて愛しくて………好きなんだよなぁ……

ギュウギュウと抱きしめられ流石に苦しくてラウールの背中を叩く

すぐに離れてくれたラウールの表情は捨てられた子犬みたいで………

キャンキャンと噛み付いてくる

完全、犬じゃんww

と、背後から低い声

ヤバい……完全に忘れてた

恐る恐る振り返ると真っ黒なオーラを纏った笑顔の目黒が

めめの怒りに触れた俺たちはダッシュで目黒の家を出た

外に出て、どちらからともなく手を握る

ファンなら喜ぶであろう極上の笑顔を向けるラウール

俺は笑いながらゆっくり手を離し

逃げた

その後、最後までできたかどうかは2人だけの秘密ということで。

おしまい