恋人ゲーム

私、如月咲来(きさらぎさくら)は 今日から中学二年生です。 新学期ですが、 やっぱり朝は弱いです。

七瀬美空(ななせみく)は、 私の一番の親友だ。 私は友達めっちゃ少ないけど、 美空は保育園からの幼馴染みで、 一番頼れる存在だ。 喧嘩もたくさんしたけど 次の日には仲直りだ。

今日もいつもと変わらず、 二人で他愛ない会話をしながら 学校へ向かった。

そんな会話をしていたら、 いつの間にか学校に着いた。

キーンコーンカーンコーン

いろんなところで 話したりしていた 生徒が一斉に 席に着いた。

ガラガラ

入ってきたのは男の子だった。

転校生の黒河麗(くろかわれい)は 勉強も運動も出来るという 顔をしている、 凄いイケメンだった。

私は恋愛に興味がない。 美空もそれを知っている。 私は美空の恋愛を応援するのが 凄く得意で、 私が応援して美空が 付き合えなかった人は、 これまで一度もいない。

先生が私と美空を 指差して注意した。

今日は学期の初日だったから、 午前中で授業が終わった。 でも、美空の家で遊んで 帰ってるから、 今は３時だ。

洗面所で手を洗いながら言う。

お母さんのをスルーし、走って2階の自室に向かう。

そこにいたのは、今日うちのクラスに転校してきた、 黒河麗だった。