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絵麻

しゅう君…?

柊人

俺が気づいてないとでも思った?

絵麻

な、なにを?

柊人

絵麻から甘い香水みたいな匂いがした

柊人

絵麻は香水なんてつけないからすぐわかった

頭の中に凛久君の顔が浮かぶ

確かに彼からは甘い香水の匂いはしていた

柊人

俺のでも萌花ちゃんのでもない他のやつの匂い

柊人

あんなにきつく残るってことは抱き合ったりしたんじゃない?

あからさまに動揺を表すように体がピクっと反応してしまった

表情を見られないようにしようとしても上から見下ろされているから、今のは肯定したも同然

柊人

今日萌花ちゃんの遊んだんじゃないの?

柊人

ねえ

柊人

今日絵麻は誰といたの?

絵麻


柊人

その様子だと男だね

明らかにしゅう君の機嫌が悪いのが、声のトーンでわかる

絵麻

しゅう君には関係ない…でしょ

柊人

なにいってんの?

柊人

俺の絵麻に近づいてる男は把握しとかなきゃいけないでしょ

俺の絵麻なんてそんな思ってもないようなことを

絵麻

…私とお友達になりたいってッてくれた後輩君とはなしてただけだよ

柊人

なんで急に?

絵麻

し、知らない

柊人

ふーん

柊人

まぁ今回は俺がいなかったし仕方ないか

柊人

でもそいつは近いうちに消さなきゃね

今ものすごく物騒なことを言った気がしたけど

柊人

今度その子にあわせてよ

絵麻

え、あ、凛久君がいいならいいんじゃないかな

柊人

凛久君ねぇ…

柊人

まぁいいや、きょうは帰るね

柊人

おやすみ

柊人

…俺の絵麻だってわからせてやらなくちゃ

バタンッ

さっと私から離れてしゅう君は部屋を出て行った

まだ、心臓がドキドキしてる

それに最後何か言ったみたいだけど全く聞こえなくて

それに元々の具合の悪さとしゅう君のせいでものすごく体がだるい

絵麻

もう寝よう

そしてそれがさらに悪化して次の日学校を休んだのは言うまでもない

あれから数日が過ぎた

私は絶賛女の子の日になっておなかが痛くてよく保健室で寝かせてもらっていたけど

なぜかそこに凛久君が現れる

凛久

先輩がこんなに辛そうなのに僕が支えてあげなきゃ!

私的にはほおっておいてほしかったんだけどそんなこと言えるわけないから

そんなこんなで凛久君と保健室で会う一週間が終わった

絵麻

はぁ、やっと解放された

萌花

ん?女の子の日から?

絵麻

ううん、凛久君から

あっておもったときには、もう遅くて

思わずこぼれていた言葉を聞き逃さなかったもえちゃん

今は朝のHR前でまだだいぶ時間があって、もえちゃんはここぞとばかりにこちらを向いた

萌花

絵麻?今のどういうこと?

萌花

凛久君てだれ?

なんだか面白そうに聞いてくる

絵麻

それが、この前しゅう君との事で一人になったときに知り合って

絵麻

懐かれてる後輩の男の子かな

萌花

ふーん、絵麻に男の影ねぇ

男の影ってそんな週刊誌に載っているような言い方…

絵麻

保健室で寝てたらなんだか懐かれて…

萌花

さーすが絵麻やっぱモテるなぁ

萌花

いつもあのチャラ男が目を光らせていたから近づいてくる奴はいなかったけど

萌花

その子いい度胸してるじゃん

絵麻

なんか勘違いしてるけど

絵麻

私モテたためしがないからね?

どうせ凛久君の事だから、私をからかって楽しんでるだけだと思うし

萌花

で、その子はどんな子なの?

絵麻

なんかしゅう君とは真逆みたいな子かな

絵麻

可愛い系?

萌花

あー、じゃああの子みたいな?

絵麻

へ?

偶然にもえちゃんが指した廊下の方に立っている人

萌花

あの子さっきからずっと教室のなか見てるよ

萌花

まるで誰かさんを探してるみたいに

絵麻

…凛久君

姿を見つけて反射的に名前を呼んでいた

小さくつぶやいたはずなのにそれに気づいた凛久君とばっちり目があった

そして、口パクと身振り手振りで私に来てと手招きしている

萌花

ふーん、あの子か

萌花

ほら、呼ばれてるんじゃない?行って来たら?

絵麻

あ、うん

絵麻

行ってくるね

自分の席から立ちあがって急いで凛久君のところへ向かう

凛久

絵麻先輩!おひさしぶりー

絵麻

お久しぶりって先週ずっと私が保健室にいるときひついていたじゃない

凛久

なんかその言い方ひどくない?

凛久

会いたいから来てるのにさ

軽く笑いながら私の髪に手を伸ばして遊び始める

絵麻

ちょっとボサボサになっちゃうでしょ

凛久

大丈夫、先輩髪サラサラだから

ニコニコ笑いながらずっと触り続けているから阻止すために手をつかむと

凛久

先輩積極的だね?

凛久

俺の手なんかつかんで

私がつかんだはずの手は今凛久君につかまれていた

可愛らしい顔をしていても力の強さは男のこ

凛久

先輩さ一緒に授業さぼろうよ

つかまれた腕を引かれて、そのまま連れ出されそうになり

断ろうとする前に

柊人

俺の絵麻を一体どこに連れて行くつもり?

急に後ろから強い力で引かれて声の主の方へ体がもっていかれる

柊人

絵麻ダメじゃん

柊人

よく知らない人についていこうとするなんて

首とくるっと後ろにむけるとそこにはしゅう君がいた

あからさまに不機嫌をふりまいて静かに凛久君をひらんでいるしゅう君が…

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