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朝陽
思わず口から出たその名前はみんなの前では絶対にいっちゃだめだったのに
奏汰
奏汰
奏汰
茜
遠いいところで奏汰と茜さんの声が聞こえる
やばい、返事しなきゃ
みんなに変に思われる
いつも通りに心麗のスパイになんて思われないようにしなきゃいけないのに
絶対にばれちゃダメだから
声を出せ私、震えないように
朝陽
朝陽
朝陽
奏汰
茜
茜
朝陽
奏汰
奏汰はまだ煮え切らないような表情で私を見るけど気づかないふりして話を戻す
朝陽
奏汰
朝陽
奏汰
朝陽
わざとらしくないよね?
ちゃんと演技できてるよね?
奏汰
奏汰の表情がゆがむ
何かに嫌悪を抱くような
茜
奏汰の代わりに茜さんが口を開く
茜
茜
茜さんの言葉を補足するように奏汰がゆっくり口を開く
奏汰
奏汰
仁
仁
ずっとへらへらしていた仁さんでさえも、わかりやすく顔をゆがめている
満
満も涼も怖い顔でどこかを見つめていた
そっかみんな知っていたんだね
あいつがどんなやばい奴だって
そうだよ
あいつ最低なやつなんだ
でもね、みんな
そんなあいつに使われて私今ここにいるんだよ
私もいっしょなの
あいつと同じさいていなやつなんだよ
このことを知ったらきっとみんな私にいまみんながしている表情をむけてくるよね
そんな日が近からずも遠からずもやってくるんだ
奏汰
朝陽
奏汰
奏汰
ドクンっつを心臓の音が聞こえた
朝陽
それは
100%私のことだ
奏汰
奏汰
茜
奏汰
満
奏汰
奏汰
奏汰
奏汰
朝陽
奏汰
あ、そっか
なるほどね
だからあいつは私をここに送り込んだんだね
今までちゃんと考えてなかったけど結構大切な役目じゃん
これでわざわざこんなところに足を踏み入れてまで私に警告しに来た理由が分かった
まぁ。わかったところで私のすることは変わらないけど
私は星夜と真昼のためにここにいるだけ
朝陽
奏汰
奏汰は私を見る
みんなも同じように
朝陽
あれ?なんでこんなこときいてるんだろ
矛盾してる
私からしたらこの人たちは二人を取り戻すための道具に過ぎないのに
私はこの人たちの敵でしかないのに
でも、蘭華がなくなるなんてこの人たちがボロボロになるなんて見たくないと思っている
そう思っているとき急に頭に奏汰の手が触れてくしゃっと撫でられる
びっくりして奏汰の顔を見上げると
笑っていた、優しく
奏汰
奏汰
みんなも私を見て笑っている
涼
涼
涼
涼
涼
涼が誇らしげに言うのを見て私のこころもあったかくなる
朝陽
仁
奏汰
仁さんの言葉を奏汰が恐ろしく低い声で遮る
半殺し?
奏汰
仁
奏汰
二人がまたもめだしたけどなぜかすごくこころが暖かくなって
でもその分心になにかいけないものもたまっているような気がした