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7件
荘厳な雰囲気に包まれた物語ですね!好きです!
朝
ヂリリリリリリ ヂリリリリリリ
鳴る目覚まし時計
神下優也(かみしたゆうや)
そして、僕
ヂリリリリリリ ヂリリリリリリ
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
7:30
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
10分後
神下優也(かみしたゆうや)
小学校
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
急いできた僕は、正門の前で息を切らし、先生がまだいることを 確認すると、ほっと息を撫で下ろした
先生
先生
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
16:50
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
そう自然に心の中で反省点と改善点を挙げると、思考を切り替え早く帰ろうとした
リンッ
今日は短縮授業で、他の生徒はもうとっくに帰った後だった為、そこまで騒がしくなかった
だからその鈴の音ははっきりと聞こえた
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫
黒猫
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫
黒猫
その黒猫はこちらをジッと見つめた後、後ろを振り返って走り出した しかし暫くするとこちらを向き、またジッと見つめた
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫
優也の予想を聞くと、少しは間をおいてから、また後ろを振り返り走り出した
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
気付けば帰路から大分逸れた道を進んでいて、断念して引き換えそうかとも思い始めた
辺りを見渡すと、夕日はさっきまでの明るさを失い、空は夜へと変わっていっていた
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫
黒猫
神下優也(かみしたゆうや)
道の途中で止まった黒猫は、横にある石で出来た階段を上がって行った
そして僕もその後を追い、長い階段を登って行った
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
長い階段を登り終わり僕は息を切らしていたから、深呼吸をして呼吸を整えた
落ち着き前も見ると、そこには鳥居があった
もう何年も誰もきていないような鳥居は、まるで自然と一体化したようなことになっていて 神聖さが増しているようだった
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫
神下優也(かみしたゆうや)
黒猫がその鳥居に向かって行っているのを見てやっと気が付いた
???
そこに女性が居る事に
神下優也(かみしたゆうや)
その女性は白い髪で、左右の瞳の色が違っていた 片方は白で、もう片方は虹色に輝いていた
そんな20代くらいの美女が目の前にいるのだから、誰もが目を惹かれるだろう そしてそれは僕も例外ではなかった
この時の僕は女性に見惚れて気づいていないが、黒猫は その女性に近付くと黒い毛が白に変わっていた
そして自分の体を女性にすり寄せ、それに応えるように女性が頭を撫でて、 猫は幸福感に包まれた表情を浮かべた
???
女性は僕に気付くと少し驚いた表情をしたが、 直ぐに穏やかな表情に戻り、僕に話し掛けた
???
神下優也(かみしたゆうや)
女性に話しかけられ漸く現実に戻った僕は、慌てて自己紹介をした
神下優也(かみしたゆうや)
???
謝る僕に対し、女性はすんなりと謝罪を受け入れ笑顔を向けた
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
???
???
神下優也(かみしたゆうや)
失礼な事を言ったと思った僕は、すぐに謝罪を行った
???
???
???
サラ
その女性____『サラ」はそういうとまた優しく微笑んだ
きっと、これ程までに笑顔が似合う人はいないだろう
僕は、そう思った
翌日
授業中
担任
神下優也(かみしたゆうや)
コツンッ
授業中、後ろから何かが飛んできて、僕の頭に当たった
美咲
クラスメイトA
神下優也(かみしたゆうや)
サラ
サラ
神下優也(かみしたゆうや)
サラ
神下優也(かみしたゆうや)
サラにそう聞かれた僕は慌ててそれを否定した
サラ
サラ
サラ
神下優也(かみしたゆうや)
サラ
神下優也(かみしたゆうや)
サラ
サラ
僕はサラの反応を見て何かを察したのか、それ以上詮索はしなかった
それから僕達は、毎日同じ時間に会った
特別何かをするわけではなく、ただそこに2人きりでいるだけ
偶に何方かから声をかけて、1分も経たずに会話が終了する
そんな関係だった
でも不思議なことに、気まずくも暇でもなかった
その場に2人でいるだけで、心の隙間を埋められるような感覚になった
だから一緒にいた
でも
サラの隣には、僕は思った以上に不釣り合いだったみたいだ
僕はいつものように鳥居の所に来ていた
でも、その場所はいつもと様子が違っていた
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
いつもは薄暗くなっている鳥居は明るくて
もう夜な筈なのに、鳥居の所にだけ光が差し込んでいた
まるで、神からの迎えが来たかのように
サラ
神下優也(かみしたゆうや)
サラ
誰が想像できただろうか
まさか彼女が___
神下優也(かみしたゆうや)
“天使だった”なんて
サラ
サラ
サラ
神下優也(かみしたゆうや)
神下優也(かみしたゆうや)
サラ
サラ
そう言うサラは、優しく笑みを浮かべた
その美しい瞳は、悲しみで滲んでいるというのに
サラ
サラは別れを告げると僕に背を向け、その純白の翼を広げた
そして、サラは光の中へ……
神下優也(かみしたゆうや)
気付けば僕はそう叫び、走り出していた
その目は恐怖と悲哀に満ちていて、動揺が胸中を支配していた
僕の声が思ったより大きかったのか、サラは体をビクつかせ、羽ばたくのが遅れていた
神下優也(かみしたゆうや)
その隙に僕はサラに手を伸ばした
それと同時に、サラも羽ばたく
そして_____
神下優也(かみしたゆうや)
サラ
サラ
“天界”
これは
僕の記憶に残る
僕と、君の物語だ