2010年10月12日(火)
井川あすみさんの兄
井川静(じん)さんの判決が下された
山河裁判官
山河裁判官
法廷内に響く裁判官の言葉に
静さんは俯いたまま溢れる涙を拭う
母親の命令に逆らうことができず
妹であるあすみさんを虐待した
母親からあすみさんを守るために
自分の感情を圧し殺して攻撃を続けるしかなかった
静さん自身も母親から虐待を受けた被害者であり
苦しみ続けた静さんの心情を思うと
その罪を少しでも軽くしてあげられたらと思ってしまう
だが静さんの犯した罪は重く
例えそれが命令によるものだったとしても
同情の余地はない
山河裁判官
山河裁判官
少年院の入院期間は平均して約一年
静さんには反省し更正する意思が明確にある言う観点から
その期間が短縮され半年となった
その代わり
退院から成人するまでの期間を保護観察処分とし
その間の生活を保護司が見守ることとなった
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
芹沢大和
芹沢大和
芹沢大和
沢田マリカ
沢田マリカ
幼い頃からずっと
トキ子さんと悟志さんからあすみさんを守り続けてきた
熱湯を浴びせようとしたトキ子さんからあすみさんを庇い
背中に大火傷を負ったこともあった
その傷は直ぐに皮膚の移植手術が行われ目立たなくなったが
トキ子さんの死後、かすみさんからの虐待による傷は残っていて
何度、傷つけられても必死に耐え
ずっと心の中であすみさんを想い続けてきた
ただの妹としてではなく
一人の女性として
でもその想いが届くことはなく
静さんは一人
罪を償うために少年院へ
あすみさんは静さんの想いを知る由もなかった
幼い頃
あすみさんにとって静さんは優しい兄で
自分を攻撃してくる祖母や父親から守ってくれる存在だった
それがトキ子さんが亡くなって変わってしまった
ほぼ毎日のように繰り返される猛攻の数々
それがかすみさんの命令によるものだとわかってはいたが
かすみさんが静さんを脅し
強引にやらせていたことまでは知らなかったようで
真実を知ったあすみさんは全身を震わせ涙を流していた
井川あすみ
井川あすみ
井川あすみ
井川あすみ
彼女のことなど無視して逃げることもできた
でも静さんはそれをしなかった
大切な妹を無視して逃げることなどできなかったのだろう
いつしかその思いは愛情へと変わり
歪んだ形で注がれてしまった
でもあすみさんにはまだ
静さんの本当の想いは伝えられていない
明日はかすみさんと悟志さんの裁判三日目
恐らく明日
かすみさんと悟志さんにも判決が下ることになるだろう
二人は最後まで反省の色を見せなかった
悟志さんに至っては
あすみさんの存在そのものを認めていないような発言をして
法廷内がかなりざわついた
かすみさんは悟志さんとは違い存在は認めていたが
虐待をしたことに関して罪の意識は薄く
謝罪の気持ちがあるか?との問いに
迷いなく"ありません"と答えていた
二人にどんな判決が下るのか
その判決を二人はどう受け止めるのだろうか
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