注意事項
これはオリジナルの作品です。
ですが、人により不快になるかもしれない小説となっております。
「あ、これ無理だなぁ」 と思ったらすぐさまブラウザバッグして下さい。
では、どうぞ。
俺はよく「嘘つき」と呼ばれる。
無いことを言いまくり、人を騙すからだ。
それはもはや日常的な週間となっていた。
否定はしない。
何故なら俺もそう思うし、 そう居ようと意識しているからだ。
何故自ら信頼の無い人になろうとしてるかって?
そんなの簡単簡単!
「可哀想になりたいから」
それしか理由はあまり無い。
可哀想になりたいの意味が判らない?
じゃあ、教えてあげよう。
幼少期、俺は普通だった。
俺
友
友達もそれなりに居たし、家族とも仲が良い。 いたって普通の人間。
いじめも虐待も無い。 ごく普通の平和な日々で、幸せな日々を送っていた。
俺
友
友達にも信頼されていた。
俺
友
嘘もつかなかった。
それどころか
大人
俺
逆に嘘が嫌いだった。
でも今はそれと正反対。
そうなった理由はどう考えても 「環境」 のせいだろう。
ある時俺には三人の大事な友が出来た。
他の人とは違う、特別な人達。
でもその三人はそれぞれ
身体が弱かった。
ある一人はよく体調を崩しがちで学校を休んでいた。
またある一人は、授業中に倒れて病院へ運ばれる事があった。
そしてもう一人は、 精神状態が不安定で時々不登校になっていた。
俺はそういうのは偏見も無いし、 逆に心配していた。
スマホで体調の事とかは伝えてくれるが、その三人が居ないとどうにも不安なのだ。
だがある日、 俺はその感情を失う事になる。
その日、三人はいつもの様に体調不良で欠席した。
俺はまた、心配をしていた。
そして家に帰り、勉強を終わらせた後にスマホを見る。
すると、 あるアプリでその三人を心配する人が沢山居た。
その三人は各個人でたまーに配信をしていたり、アプリでネットの友達が居た。 それは俺も知っていた。
俺だってネット友達は居た。
でも俺は生まれてからずっと健康だった為 心配なんてされたことが無かった。
だからその光景を見た途端、 急に胸の奥が痛んだ。
俺はそれを最初胸やけとしか思っておらず、普通にその大人数の人達に紛れてその三人を心配する言葉を発した。
そうしたら、その大人数の中の一人が返信をしてきた。
「リア友さんですか? 〇〇は大丈夫なんですか?」
と。
俺は 「今日〇〇は休みだったので分かりません、。 申し訳ありません。」 と返した。
そうするとその人は
「〇〇、今日凄い腹痛にみまわれたり目眩がしてたそうです…。 また、昨日も大丈夫とかは言ってましたが我慢してたそうです…」
と返してきた。
は?と思った。
だって俺はそんなの知らない。 昨日はそいつは普通みたいな顔をしていた。 確かにちょっと体調不良そうだったが 「大丈夫大丈夫」 と笑っていた。
あれは我慢だったのか……?
じゃあ何故、俺ではなくネットの友達に言うんだ?
そういう、ドス黒い感情がだんだんと渦を巻き始めた。
そして同時にこうも思ってしまった。
何で、こいつ等ばっか心配されてんだ
と。
当たり前の事だろう。
「か弱い病人」 と 「いたって健康な人」
健康な人間を心配なんかするはずない。
だって"普通"だから。
でも、だからこそ
羨ましかった。
健康である事に嫌気がさした。
「健康で良いね」
そんな言葉が嫌味に聞こえた。
「可哀想になりたかった」
始まりはそこからだった。
それからは、 ずっと嘘をついた。
「虐待されていたんだ」 「いじめを受けていたんだ」 「大切な人が死んだんだ」
こんな、こんな自己満足で終わるような嘘を、沢山ついた。
それでも、「心配」なんてされなかった。
「そうなんだ」 「辛かったね」
違う、同情じゃないんだ。
俺はただ…心配をして欲しいんだ。
本当に体調不良の時だってあった。
それでも先生は俺じゃなくて 三人の中の一人を心配して、保健室へ運んでった。 クラスの皆もそいつを心配してた。
俺は、独りぼっちだった。
でも三人はそんな俺にだって優しかった。
周りから「嘘つき」と呼ばれていた俺に「大丈夫だよ」と言ってくれた。
それが一層俺を惨めにした。
だけど、俺は辞めない。
俺は
「可哀想な人間」になりたいんだ。
だからもっと嘘をついて、もっともっと…
そうしたら、誰か一人でも心配してくれるだろう…?
そうするしか
俺はもう、生き方を知らない。
だからお前等三人の事、
大っ嫌いだよ。
ごめんな。
はいどうも作者です。
お久しぶりですね、だからこんな駄作なんですね納得します() すみません。
今回は、 「可哀想になりたい人」 を書きました。
理解出来ない人は必ず居ます。
ですがこういう人間が本当に居ること
知っておいて下さると嬉しいです。
では、また次回。
コメント
14件
餅この作品に僕のずっと探してたものがあった気がするよありがとう、大好きだよ
今回も神すぎて「ひょっ」て声出ちゃいました...(( あ、お久しぶりです...!
久しぶり、これは本当にフィクションなのかな? とか思うくらいリアルなお話だった()