テラーノベル
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私は童磨の腕の中で息を呑む。 その姿は優雅で、しかし鋭い気配を隠しきれない。 歩みは静か、けれど一歩ごとに空気が張りつめていく。
唯乃
思わず名前を呼ぶ。
しのぶさんは立ち止まり、まっすぐ童磨を見据える。 細い唇に、淡い微笑み。けれどその眼差しは冷たく揺らがない。
しのぶ
童磨は無邪気な笑みを浮かべ、片手をひらひらと振った。
童磨
童磨
しのぶ
しのぶは小さく息を漏らした
しのぶ
唯乃
唯乃
しのぶは視線を一瞬だけ唯乃に落とす。 その表情は微かに柔らいだが、すぐに氷のように引き締まる。
しのぶ
しのぶ
童磨はくすくす笑いながら、抱きしめる腕に力を込めた。
童磨
童磨
言葉を詰まらせ、それでも首を縦に振ってしまった。
唯乃
しのぶの微笑は崩れない。 けれどその奥に、激しい怒りと悲しみが潜んでいた。
しのぶ
しのぶ
童磨が小さく肩をすくめる。
童磨
童磨
唯乃の喉から、掠れた声が漏れる。
唯乃
しかし――空気はすでに張りつめ、戦いの幕は静かに上がろうとしていた。
しのぶの姿が一瞬にして視界から消え、次の瞬間には童磨の眼前にいた。
蝶が舞うような足取り、細い刀身が閃光のように振り抜かれる。
童磨
童磨は片腕で唯乃を抱き寄せたまま、もう片方の扇で刃を受け止めた。金属が擦れ合い、鋭い音が響く。
童磨
しのぶ
私は童磨の胸に押し付けられたまま、必死に手を伸ばした。
唯乃
童磨は楽しそうに笑うが、その腕の力は強まるばかりだった。
童磨
童磨
童磨
唯乃
唯乃
私は涙をこぼしながら声を振り絞った。
童磨
童磨
童磨の目が細められる。だがその笑みは残酷な光を帯びていた。
しのぶ
童磨
童磨
唯乃
唯乃
しのぶ
しのぶ
しのぶ
しのぶの声は冷たいまま、刀先が再び閃いた。 その動きは細く軽やかだが、鋭い毒を含んだ突きが童磨の喉元を狙う
童磨
童磨は笑いながら後ろに下がり、抱き寄せた唯乃の体をひょいと持ち上げた。
童磨
童磨
その一言で私の中の何かが崩れた。
童磨は私を人質にするために連れてきたのーーー?
主
コメント
5件
ギャー!もう最高すぎます🥺✨3800から4000にしときました!主様の知名度がもーっと上がりますよーに!♪
やばい今回もヤバすぎる、、、、、もう楽しみすぎてやばいやばいしか言えんくなる、めっちゃ凄かった!次も頑張って!楽しみにしてる!
100いいね押しました!これからも頑張ってください!