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唯乃
唯乃は必死に童磨の胸を叩いた。涙が止まらない
しのぶの足が止まる。 その刃はわずかに震えたが、すぐに強い決意を宿す。
しのぶ
しのぶ
童磨
童磨早くにやりとわらい唯乃の髪を撫でた
童磨
童磨
童磨
唯乃
私は声を出そうとしても出なかった。
胸が苦しくて息が詰まる。
唯乃
しのぶが小さく吐息をつき、目を細める。
しのぶ
童磨
童磨
童磨
童磨は涙を拭うように指先を頬へ伸ばした
童磨
童磨
しのぶ
童磨
童磨の笑みは変わらないが、その目は冷えた光を帯びる。
童磨
扇を振るった瞬間、氷の花びらが空間いっぱいに咲き乱れた。
その吹雪の中で童磨の胸に抱かれ、息を呑む
唯乃
しのぶ
唯乃
唯乃
童磨
童磨
童磨の指が唯乃の涙をなぞる
唯乃
しのぶは二人を見つめ、強く歯を食いしばる。
しのぶ
童磨
童磨
氷と毒が散り交う中、三人の視線が交錯する。 決して両立しない願いが、無限城の静寂を裂いていた。
主
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