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最後まで愛読していただき、ありがとうございました。 30話と過去最高の長編となっていましたが、それでも見届けてくれた皆様には感謝しかありません。 是非感想などがありましたら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。 また、余談となりますが、現在、『狂犬の刑事』のノベライズ版を執筆中です。今後出来次第、報告をさせていただきますので、確認していただけると幸いです。
犬山
しまっていた拳銃を上田に突きつける
後方の捜査員たちも上田に拳銃を向けた
上田
上田と睨み合う
その瞬間、上田の眼が犬山から離れた
同時に犬山は、その場にしゃがみこむ
パァンッ
撃ったのは後方の人物
明らかに犬山を狙ったものだった。
室井
パァンッ
室井
今度は後方同士での銃撃
土田
土田
パァンッ
パァンッ
掛け声とともに、数多くの銃声が鳴り響いた
遂に、警察とマーリスの全面戦争が勃発したのだ。
犬山
上田はびくともせずに、その場を歩いて出口へ向かった
このまま逃亡する気だ
犬山
俺も銃弾を避けながら出口へと向かった。
パァンッ
出口を出ても銃撃は止まない
マーリスが潜んでいたのは、捜査一課だけではなかったのだ
動揺する正捜査員たちも、やがて死に物狂いでマーリスに対抗していた。
犬山
人が混み合い、思うように上田を追えない
上田はどこへ逃げるつもりなのか
仲間のいる所へ誘き出して、俺を殺すつもりなのだろうか
それでも、
今ここで上田を逃がす訳にはいかない
俺は拳銃を頭上から構え、
上田を狙った
パァンッ
外した
人混みに邪魔され、軌道が曲がったのだ
上田はお構い無しに、1階へ降りる階段へと走って向かった
犬山
俺もようやく、人混みを抜け出し、階段へと向かった
パァンッ
再び、俺は拳銃を構えることなく、夢中で発砲した
上田は銃弾を避けて階段を下った
俺もすかさず後を追う
パァンッ
撃ったのは上田だった
死角に潜んで返り討ちを試みたのだ
なんとか銃弾をかわし、またもや後を追った
上田は外に出ると、自身の車に乗り込んだ
俺も上田を追う足を止め、近くにあったパトカーへと乗り込む
上田が先に走り出し、俺も変わらず後を追った。
上田は違法な速度で道路を駆け抜けて行った
不運なことに俺の周りは車が混雑し、
良いように速度を上げられなかった
サイレンを鳴らしても、車達が避ける様子は無い
犬山
目の前のトラックに視界さえも遮られる
このままでは上田に追いつけないどころか、見失ってしまうだけだ。
犬山
俺は無理やり速度を上げた
大型トラックと自動車の間を擦れながら前進する
パトカーのサイドミラーも道路へと転がり散っていった。
ようやく混雑を抜けた頃、まだ上田の車は前方に確認できた
一気に速度を上げ、空いてしまった距離をつめていく
その瞬間、上田は急な左折をし、人気のない場所へと入っていった
見失う前に俺も左へと曲がった
犬山
居ない
上田は突如として姿を消した
怒りと焦りで油断したその瞬間、
右側から全速力の自動車の音が迫ってくるのことに気がついた
ドォォンッ
犬山
上田の車がパトカーに衝突する
パトカーはそのまま横転していった
水仙南署
課長
通話
00:00
課長
課長
課長
課長
課長
課長
パァンッ
マーリス
通話
00:00
マーリス
マーリス
マーリス
捜査員
捜査員
パァンッ
捜査員
マーリス
マーリス
マーリス
捜査員
マーリス
パァンッ
マーリス
捜査員
佐々木
佐々木
佐々木
佐々木
佐々木
佐々木
犬山
犬山
舌を噛んだのか、口内からの出血が止まらない
左頬にはかすり傷がついていた
目眩がやまない中、俺はパトカーから脱出した。
犬山
上田の様子を確認しようとパトカーから頭を出す
パァンッ
犬山
頭横を銃弾が通った
俺が出てくるのを狙っていたのだ
犬山
こちらも銃弾を詰め替え、
タイミングを見計う。
パァンッ
外した
銃の腕があっても、全て避けられてしまう
上田は只者ではない
学校時代に殴り負けるほどの腕だ
そう簡単に勝てないことは目に見えていた。
パァンッ
犬山
手に持っていた拳銃に当てられる
銃口が曲がってしまっていた
これでは拳銃も、遠距離では使い物にならない
犬山
上田は撃ってこないことに、こちらの状況を察したのか、
隠していた身をさらけ出した
パァンッ
パァンッ
一方的にこちらを射撃しながら歩み寄ってくる
為す術がない
カチャッ
上田
弾切れだ
犬山
同時に俺も身を乗り出した
その勢いで上田に殴り掛かる
上田
上田も状況を把握すると、
臨機応変に俺の攻撃をかわしだした
上田
カウンターをもろに喰らう
俺が倒れ込んだ所を、またもや何度も蹴りを入れられた
上田
俺の身動きが取れなくなったのを確認して、上田は自動式拳銃に銃弾を装填し始めた
上田
犬山
上田
上田
上田
上田
上田
犬山
犬山
犬山
上田が微笑む
上田
上田
上田が装填し終わると、俺は上田の脚にしがみつき、そのまま押し倒した
上田
俺も拳銃を上田に構えようとする
上田も拳銃を持って、俺に取っ組みあった
犬山
上田
互いの銃口は、互いの肩にくっついていた
しかし、俺は上田のトリガーを抑え、
上田は、回転式拳銃のシリンダーを抑えているため、
どちらも射撃できない状態となっていた。
埒が明かないが、疲労からか、互いを睨み合ったままである
犬山
犬山
犬山
上田
犬山
俺は上田のトリガーを抑えていた左手を、
自身のトリガーへと移した
両手で力強くトリガーを引く。
上田もすぐに気がついて、自身のトリガーを引いた
パァンッ-
同時に、互いの銃口から火が噴いた
犬山
上田
銃弾も互いの肩を貫通していた
犬山
激痛に耐え、すぐさま俺は上田の顔面を蹴り飛ばす。
上田
上田
上田
上田が痛みにもがいている間に、俺は拳銃を握り直した
上田
上田が向こうを向いて立ち上がり、
こちらを振り返る
上田
上田
俺は上田の頭に照準を合わせていた。
犬山
パァンッ
上田の脚から血が噴き出し、上田はその場に倒れ込んだ。
偶然ではない
銃口が曲がっていたのを上手く調節し、脚を射たのだ
上田
上田は立てなくなったままだ
反撃の余地はない
俺が、上田に勝利したのだ。
犬山
クタクタになりながらも、俺は上田に手錠を嵌めた
上田
上田
犬山
犬山
上田
震えた手で煙草に火をつける
犬山
上田
上田
上田
上田
上田
上田
上田
上田
犬山
犬山
通話
00:00
犬山
犬山
上田
小林
小林
犬山
犬山
犬山
犬山
小林
犬山
犬山
上田
遠くから、3台程度の車が走ってくる
松原会 構成員
松原会 構成員
犬山
松原会 構成員
松原会 構成員
犬山
松原会 構成員
犬山
松原会 構成員
犬山
松原会 構成員
犬山
松原会 構成員
上田は、一時的に松原会が確保しておくこととなった為、
構成員に連れられ、車で運ばれていった
3週間後
ようやく、事態は収束することとなった。
恐れていたマーリスも、国が直々に対応した為、
自衛隊をも派遣し、マーリスの構成員たちも続々と確保されていった。
上田は最高裁にて死刑判決を受け、
現在は服役中だ。
警察組織も、順調に修復を見せていた
小林
犬山
犬山
小林
小林
小林
小林
小林
犬山
小林
小林
犬山
小林
犬山
犬山
小林
小林
犬山
犬山
犬山
犬山
小林
犬山
小林
犬山
犬山
小林
小林
小林
犬山
小林
小林
小林
犬山
犬山
小林
犬山
犬山
犬山
小林
小林
犬山
小林
犬山
小林
犬山
佐々木
犬山
佐々木
犬山
犬山
佐々木
佐々木
佐々木
犬山
佐々木
犬山
犬山
犬山
3年後
鳥岩
小林
鳥岩
小林
吸い殻を灰皿に擦り付ける
小林
小林