小鳥遊
私は個人で絵のモデルをやっている。
小鳥遊
いつもは絵画教室に行くのだが今回はちょっとふだんとは違う仕事だった。
小鳥遊
教室ではなく、アウトドアで絵を描く。
小鳥遊
そのモデルとして雇われ、今日は田舎にやって来ている。
小鳥遊
うわぁ~、すごい
管理人
お疲れさまです。小鳥遊さんですね?
小鳥遊
はい、よろしくお願いします
小鳥遊
声をかけてきたのは三十代くらいの女性だ。
管理人
こちらこそ、よろしくね
管理人
わたしはここの管理人をしている者よ
管理人
早速だけど荷物を置いたらアトリエに来てもらえるかしら?
管理人
そこに着替えとか用意してあるから
小鳥遊
はい、わかりました
小鳥遊
ここか……
小鳥遊
これが着替えかな?
小鳥遊
(ん……なんだか、スースーする)
小鳥遊
(なんだろう? ま、いいか)
小鳥遊
ええっと、奥に行けばいいんだっけ
小鳥遊
ひとりの男性がいてキャンバスに向かっている。
小鳥遊
この人が依頼人かな?
小鳥遊
こんにちは。今日はよろしくお願いします
画家
ああ、君がモデルの子かな?
画家
はじめまして。僕はこの近くの村に住む画家だよ
画家
じゃあ、脱いでくれるかい?
小鳥遊
えっ……ここでですか?
画家
いや、せっかく人気のない山の中に来ているんだ。
画家
外で脱いでもらおうか
続く。