1年前
龍馬
好きです!
龍馬
俺と付き合ってください
別に龍馬のことは好きではなかった
でも、付き合った理由は…
男
俺たち付き合おうよ〜
結希花
いや、やめてください
男
いいじゃん
男
ねぇ〜!
結希花
嫌ですって!
私は外でよく ナンパされることが多かった
きっと普通の人と比べて顔の偏差値が高かったんだろう
結希花
(男と歩いてればナンパされることはないよね?)
結希花
いいよ、付き合お!
龍馬
マジ?
龍馬
やったー!
龍馬
ゆきはー
龍馬
明日テストだってさー
結希花
そうなの?
結希花
勉強してないわー笑
男
なあ、そんな男じゃなくて俺と付き合わない?
結希花
(え?…)
龍馬
お前、誰だよ?
男
お前にはきいてねえよ
男
ゆきはちゃんだよな?
男
いこ!
結希花
ちょ、ちょっとやめて!
龍馬
やめろよ!
男
お前はうるさいんだよ!
ドンッ!!
龍馬
ゲホッ!
結希花
!
男
ほら、ゆきはちゃん行こ?
結希花
ザクッ!!
男
えっ…
バタッ
気づいたら私は持っていた 果物ナイフで男を刺していた
あの後、男は手当を受け、 大事には至らなかったらしい
私も正当防衛として? 捕まらずに済んだ
しかし、この事が学校や 近所にも広まっていた
私の親は龍馬と連絡が とれないようにした
そして私は引っ越した
結希花
(なんで刺したんだろう…)
結希花
(親にきかれても答えられないよ)
結希花
(理由はないもん)
私は刺した時の感覚が しっかりと残っていた
転校後も学校には そこまで馴染めなかった
そして私は夜に街を ふらつくことが多くなった
男
1人?
男
俺と遊ばない?
結希花
いいですよ
結希花
行きたいところがあるんです
男
どこだい?
結希花
ついてきて
男
路地裏?
男
ここで何をするんだ?
結希花
殺すんだよ
男
え?
ザクリ…
男
グハッ…
結希花
(あ…まただ…)
これで何人目だろう
赤く染まった手を見ると 殺すのをやめたいと思う
でも、やめられない
気づいたら殺してる
龍馬と別れてから 私は変わった
もう戻れない
結希花
(はぁ…)
結希花
(殺すのをやめたい)
結希花
(でも、殺さないと今の自分が保てない)
??
高杉 結希花さんですね?