急に恋話をしようと言われた俺は なにを話せばいいのかわからなかった
誠
んーなに話せば…
優菜
んー、元カノのこととか!
誠
付き合ったことないんだよw
優菜
えぇ!そうなんですか!?
優菜
好きな人がいたことは?
誠
それはあるw
優菜
じゃあそれで!
誠
わかったw
誠
確か、中2の頃だったかな
転校生が来てね
転校生が来てね
誠
クラスが違ったからしゃべれなかったんだけど、すごい明るい子だったから常に楽しそうに過ごしてたよ
優菜
なるほど
誠
俺とは正反対の性格だってわかった。こうなりたいな憧れた理想のまんまの人だった
優菜
おお!いいですね!
誠
少し経ってメッセージのやりとりをし始めて、意外と俺と喋ってくれて楽しくていつの間にか好きになってた
優菜
うんうん!
誠
告白しようと思ったけど、勇気が出なかった。そして冬に入る頃本人から転校することを告げられた。
優菜
そうだったんですね。
まだその人のことは?
まだその人のことは?
誠
んー、しばらくは忘れられなかったよ。あいつに彼氏ができたって写真付きで送られたとき、俺よりもいい人そうだったから、いい人見つけたんだなって思って安心した
優菜
なんか切ないですね。
優菜
先輩も…
誠
なに?
優菜
い、いや!忘れてください!
そう必死に言ってきたから 聞くのをやめた
誠
まぁ、いいやw
誠
そっちはしてくれるの?恋話
優菜
わ、私は…
誠
(目が虚だ。聞かない方が良かったかな。)
誠
あ、いいんだ。話さなくて!
優菜
いえ、すいません
あの虚な目が気になり なにを話したのか、何時に帰ったのか全く覚えていなかった。
ー月曜日ー
いつも通り1番乗りで学校に来て本を読んでると優菜がこっちの教室の前に立っている。 どうやら俺に用があるらしい
優菜
おはようございます
誠
おはよー
優菜
今時間いいですか?
誠
うん!大丈夫だよ!
優菜
あのこれ!
先週誕生日でしたよね?
先週誕生日でしたよね?
誠
あ、ありがとう
優菜
いえいえ!
誠
うれしいよ!
優菜
じゃあまた後で!
誠
うん!
(また後でってどう言うことだ?)
(また後でってどう言うことだ?)
先に戻って早速プレゼントの入った袋を開けると俺の好きなテニス選手の本があった。 中に封筒らしきものが入ってる 開けてみると
誠先輩へ 昨日はありがとうございました! いろんな話できて良かったです! 誕生日もおめでとうございます! 先輩にとっていい一年になりますように! 次はいつ休みですか? また遊びに行きたいです! 昼休みに来るので その時に教えてくださいね!
優菜
せんぱーい!
誠
お!きた!
優菜
手紙読みました?
誠
うん!
誠
来週の日曜にしよう!
優菜
はい!どこにしますか?
誠
うーん…そうだなー
優菜
次は先輩の行きたいところに行きましょう!
優菜
じゃあ!またいろいろ決まったら教えてくださいねー!
誠
あ、ちょっと…
誠
(まいったな。どこにすればいいんだ?あいつに聞いてみるか。)