桃青 / 寝言
桃
ん、…
夜中に目が覚めた
桃
今何時だ…
左腕を上げようとすると、誰かに抑えられた
桃
ん、?
横には、ヨダレを垂らし無防備に眠っている青
桃
今日別々に寝たいって言ったの誰だよ…
回想
青
ごめん、桃くん
桃
ん?
青
今日、別々に寝てもいい?
桃
え、いいけど何で?
青
あ、いやぁ、気分…
桃
あぁ、そう
桃
いいよ
青
ごめん、ありがとう(ニコッ)
桃
で、今なんで横にいんだよ…
今日は突然別々に寝ようと言われだいぶ萎えていた
寝顔を見れて幸せだ、
こいつなんなんだよ、
という気持ちが心の中で暴れている
桃
そうだ、時間、スマホスマホ
青に掴まれた腕を引き抜こうとする
青
んぅ…
声を漏らし、腕をより強く抱く
桃
おい、青、離せ
生憎、右腕では届きそうにない
青
んぁ…桃く…えへへぇ…
ふにゃりと表情を緩める
桃
はぁ…かわいぃ…
桃
いや、でもほんと遅刻したらやばいから…
空いた右手で頬を軽くたたき、ひっぱる
桃
青ーーーーー
青
やぁ…桃くは僕のらからぁ…
青
えへへ、僕は桃くんのぉ…
寝言が最上級にかわいい
かわいさと遅刻のやばさを天秤にかけた結果
かわいさが勝ったので今日はもう少し寝ることにした
桃
青、好きだぞ
青
えへぇ…すきぃ…
聞こえているのではないかというほどの寝言を偶然に浮かべた