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るぅとside
僕は仮面をつけていた。
何も信用できない。
、、大好きな幼馴染達でさえ。
そんな自分が1番嫌い。
慣れ切った作り笑顔で、高校に入って、面倒な仕事を任されて、
だけど断ったらダメな気がして。
黄神
今まで僕の仮面に気付く人はいなかった。
優等生で完璧な僕。
皆から見た僕はそんな風に映っていたのだろう。
___その筈だったのに。
『るぅとくんって何かの病気?』
僕の仮面はあっさりと取られた。
僕の大嫌いな性格をした彼に。
黄神
最初はそんな気持ちで
黄神
不思議なくらいすんなりと彼を信用して
黄神
彼の株はどんどん上がって、、そして今。
黄神
、、好き、もうどうしようもないくらい
『産まなければよかった』
、、僕は生まれてよかったって思ってます。
親のために頑張った努力。それはいつしか実を結ぶ。
そう信じてる。
黄神
誰に告げる訳もなく、僕は呟き続けた。
仮面をつけて人を怖がって距離を作るのはもうとっくの昔に終わりにした。
大好きな人と出会えたから。
桃谷
微笑み混じりに言葉を漏らすさとみくん。
桃谷
黄神
僕は皆に比べたら全然、、。
その瞬間、予鈴が鳴った。
、、僕は、なーくんみたいに優しくないし。
莉犬みたいにカッコ可愛くもないし。
ジェルくんみたいに明るくないし。
さとみくんみたいに性根は真っ直ぐじゃないけど。
だけど誰よりもあなたの事が、、。
いつか、そう言えたら。
その時はどんな反応をするのかな。
佐藤先生
佐藤先生の声で我に返り、顔を上げる。
桃谷
黄神
が、さとみくんが話しかけたせいで黒板を見ることなく後ろを振り向く。
桃谷
少し憐れむような目で僕を見つめる彼。よく周りを見ると、顔を真っ赤にしてる女子やさとみくんと同じく憐れんでる男子や喜んでる1部男女達、、
桃谷
黄神
彼がゆっくり黒板の方を指す。
___そこには。
”文化祭 1-A 白雪姫”
白雪姫役 黄神瑠斗
黄神
押し黙ること約1分。
驚きすぎてぐうの音も出なかった。