僕たちはいつまでも

その一週間後、引越し当日.

空港で俺達は少し昔の話をした.

そんなしょーもない話をしてたら

あっという間に出発時間.

その時、直哉の目には

微かに潤んでた.

俺はそのまま

背を向けて歩きだした.

そしたら、急に

今までに聞いたことのないくらいの

でかい声でそう言われた.

待って、俺めっちゃ白い目で

見られてんじゃん！

とりあえず、背を向けたまま

軽く手を振った.

その後、直哉を乗せた飛行機は

出発した.

そーいえば、どこに行くとか

なんで引越すとか

なんも聞いてなかった.

まぁ、電話とかで聞けばいっか.

でも結局俺は部活が忙しくて

直哉に連絡しないまま

気づいたら半年が過ぎていた.

ある日、俺はいつものように

高校から家に帰ってくると

母親が物凄い形相で俺に言った.

俺は、訳が分からなくなった.

母は泣きじゃくりながら

床に倒れこんだ.

信じられない.直哉が…

俺はしばらく正気でいられなかった.

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