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お待ちなさい!!

思わず鳩は後ろを振り返った

……!!

するとそこには、鬼の形相で館の主人やら家来やらが迫ってきていた

ing.

待ちなさい!大人しくその場で諦めなさい!

巡音ルカ

逃げ切れるだなんて思わないで頂戴

GUMI

大人しくそこで諦めれば命は助かるわよ

初音ミク

え?まだ逃げるつもり?…へぇ、そっか!

rom.

諦めないようだし、こちらも本気を出させてもらおうか

舞台の上で綺麗に舞っていた踊り子達も、歓迎してくれた主人の友人も、さらには優しかった主人も、今となっては必死に鳩を捕らえようとしている

鋭い眼差しで、逃げる鳩達を睨む

その表情はまさに化け物のようだった

ど、ど、ど、ああああああ

ごめんなさいお父様お母様あああああ!!

緊張や恐怖からか発狂して震えの止まらない鳩を見て、護衛の3人は動いた

jp.

この人達はお任せください!お二人とも逃げてください!

え!?で、でも…

sov.

なんとかしておきますので!

aust.

大丈夫ですから!

そ、そこまでいうなら…頑張ってください!

sov.

はい、必ず阻止してみせます

そう言って3人は、鳩達を睨んでいる4人を止めに入った

一期一振

あの方達に後は任せて、私達は急いで街へ向かいましょう!

一期一振

さあ、急ぎますよ

館へ続く長い道を駆け抜け

明るく開けた空き地を横切り

森にぽつんと佇む小さな公園を走り

星空のよく見える開けた場所まで走った

はぁ、はぁ…

鳩は体力があまりないせいか、過呼吸を起こしているときのように息が荒くなっていた

一期一振

大丈夫ですか?

はぁ゙…はぁ゙…ち、ちょ、っと、

キツイです…

鳩はそう言ってその場にしゃがみ込んだ

一期一振

!?

一期一振

は、鳩さん…

一期一振

……さすがに走れないですかね?

はい…

一期一振は鳩の近くにしゃがみこんだが、すぐに立ち上がり、周りを見渡した

一期一振

休憩場所…あるかな…

すると、少し離れた場所に教会が見えた

一期一振

あっ、あそこなら…

一期一振

あそこに教会があるので、あそこに一旦落ち着くまで逃げましょう

は、はい、!!

まだ肩が上がり息が荒い鳩を見た一期一振は、鳩を抱え、教会へと走った

教会

バタン、という大きな音と同時に、息を切らした人が入る

鶴丸国永

うわあっ、驚いた…来客だぞ

へし切長谷部

あ?
ああ…本当だ

神父は駆け込んできた一期一振と鳩に近付いた

へし切長谷部

どうしましたか?

一期一振

あの、すみませんが、ここでしばらく休憩させてもらえませんか?

へし切長谷部

ああ、どうぞどうぞ、椅子におかけになってください

2人はすぐ近くにあった椅子に座った

あまりにも息が荒い鳩を見て、天使は一期一振に尋ねた

鶴丸国永

こんなに息が荒いだなんて…一体何があったんだ?

一期一振

実は…

一期一振は天使に事の顛末を包み隠さず伝えた

すると、神父は天使に耳打ちをし、奥へと消えた

鶴丸国永

そうかそうか…大変だったな…

鶴丸国永

ゆっくり休んでいきなよ、ここは聖なる力で護られているから安全だぜ

あ、あれ…神父さんは…どこへ?

鶴丸国永

え?あ、本当だ、いつの間に消えたんだ?

その声を聞きつけたのか偶然か分からないが、丁度神父がこちらへ向かってきた

へし切長谷部

お二人とも、お茶をどうぞ

一期一振

ありがとうございます

あ、ありがとうございます!

少し息も落ち着いてきた鳩はもらったお茶を飲んだ

わぁ…温かい…

一期一振

ですな

鶴丸国永

長谷部〜俺の分は無いのか〜?

へし切長谷部

…お前もいるのか?

鶴丸国永

ああ

へし切長谷部

分かった

神父は天使の分のお茶を淹れたあと、床に布団を敷いた

へし切長谷部

ここは安全ですし、是非とも今晩は泊まっていってください

鶴丸国永

何かあったら護るからな

一期一振

ではお言葉に甘えて…そうさせてもらいます

疲れている鳩を抱え、布団におろした

あ、さすがにそこまでしなくても…大丈夫です…よ

一期一振

そうでしたか、まあお疲れでしょうし、安心してお休みください

ありがとうございます

布団をかけ、一期一振と鳩は眠りについた

(ああ…ここなら安心だね、教会だし)

(…明日、街に帰ったらまずは謝らなきゃ)

(一期さんも説明してくれる、っていうし、きっと…)

(許してくれるよね)

来たる明日のことを考えていると、鳩にはいつの間にか笑顔が戻っていた

ラビリンス≠シンフォニー〘Labyrinth≠Symphony〙

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コメント

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マジの死亡フラグが… 何とかなってくれ

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