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上鳴電気
あーっ風上どこ行くんー！？
風上朱里
え…？
風上朱里
いやその…実家に
川井夢香
毎回、そうだよね最近
風上朱里
…
川井夢香
朱里が変わり始めたのは私を変えてくれたときから
川井夢香
…ずっと思ってたんだ
川井夢香
話しかける度か「なんでもない」「大丈夫」って。週末には実家に行って疲れ果てた顔で帰って来る
川井夢香
また…裏切るような形でごめんなさい
川井夢香
朱里の中学の友達から朱里の家庭環境を聞かせてもらった。…「両親はいない」って
A組
…。
風上朱里
…なんでそんなことをしたの…？
麗日お茶子
朱里ちゃんが心配だからだよ
風上朱里
…
川井夢香
朱里は…何を抱えているの？私達に教えてくれない？
風上朱里
教えられない
川井夢香
「教えられない」だけの答えは何かがあるのは明確されたね
風上朱里
…
川井夢香
なんで私達に教えたくないの？
風上朱里
私だけの゛仕事゛だから
緑谷出久
…
爆豪勝己
…
川井夢香
゛仕事゛って何？
風上朱里
それは………
川井夢香
私達は協力するよ
芦戸三奈
当たり前
緑谷出久
風上さん
A組
！？
緑谷出久
゛僕達゛からもお願い
秘密を言えばあっちに殺される
いやでも…
ここで話したらみんなが協力してくれる…？
風上朱里
わかった
風上朱里
…私はヒーロー公安委員会に所属している
A組
えっ！？
上鳴電気
公安委員会ってあの！？
尾白猿夫
確か…ホークスも入っている大きな組織のはず
常闇踏陰
゛善゛か゛悪゛かわからない組織だ
川井夢香
いつぐらいから所属しているの？
風上朱里
夢香に「誹謗中傷された」って言われて私が教室から出ていった日にホークスに出会ったの
風上朱里
「公安委員会に入らないか」って言われたから入った
風上朱里
…公安委員会は最初私に「雄英の情報を渡せ」という任務をもらった。林間合宿先、仮免試験などたくさん渡した
風上朱里
けど日に日に我に返った。「雄英の情報って何？」ってね。改めて公安に行って本当の目的を聞きに行った
風上朱里
そしたら「雄英を復讐するため」だって
A組
復讐…！？
風上朱里
私は一瞬にして公安委員会から抜けたくなった。だけど反抗したら公安の人たちが私を殺しにかかる
風上朱里
そんな中会長は新たな任務を出した
A組
…
風上朱里
「雄英教師を1人殺せ」と
A組
っ…！？
風上朱里
タイムリミットは明後日まで
葉隠透
嘘でしょ…！？
風上朱里
本当だよ
風上朱里
できなかったら殺される
川井夢香
なに、それ…
風上朱里
…？
川井夢香
全部全部私のせいじゃん…
川井夢香
私があの時「誹謗中傷された」とか馬鹿げた真似したから…
風上朱里
夢香は何も悪くない
風上朱里
公安に入ったらもう全部全部私の、私だけの責任になる
風上朱里
はい、私が悩んでいたことは全部話した。もう邪魔しないでよね
飯田天哉
はい、そうでしたかで終われる訳無いだろう
風上朱里
…？
上鳴電気
聞いたのには意味がある！
川井夢香
朱里に゛寄り添うため゛だよ
川井夢香
みんな心配だから引き止めてる
川井夢香
朱里、前に言ってくれたよね。「不遇な人生を歩んできた人の手を取れるような人になりたい」って
風上朱里
…うん
川井夢香
朱里だってちゃんと辛い道を歩んできたんでしょ
川井夢香
なら今度は私が手を差し伸べる番
川井夢香
朱里
川井夢香
私達を信じて
いつの間にか成長していたのは私ではなくて
一瞬にして彼らが一歩先に行ったような感覚になった
風上朱里
ありがとう…ありがとう
川井夢香
大丈夫だよ
川井夢香
私達がついてるから
八百万百
心が落ち着くお紅茶を作りましょう！
砂藤力道
ケーキ食えっか？
轟焦凍
そばがいいか？
瀬呂範太
ケーキは百歩譲って許せるけどそばはちげぇだろ
A組
w
風上朱里
笑
ああ馬鹿だ私
こんなにもいい人たちを見ずにいたんだ。本当に本当に情けない…
爆豪勝己
てめぇ
風上朱里
ん、？
爆豪勝己
ちゃんと言えたんかよ
爆豪勝己
自分の気持ち
川井夢香
…
風上朱里
うん！言えた！
もう公安委員会なんてどうでもいい
クラスメートが…A組の仲間がいる！
待ってろよヒーロー公安委員会！！
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